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妖精の義兄妹のありきたりな日常
ナイトバロン
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パリィィン

「「!!!」」
突如、上空の天窓が盛大に割れた。そこから一つの影が降り立った。
「出たな!!」
「こいつがナイトバロン…。」
「おっしゃァァ!!!燃えてきたァァ!!!」
その影はタクヤたちの依頼内容にあった怪盗ナイトバロンだった。
ナイトバロンはゆっくり目あての虹の架け橋を視界に入れる。
「勝負だコラァァ!!!」
ナツはナイトバロン目掛けて突進していった。
「おい、ナツ!!!考えなしに突っ込むんじゃねぇ!!!」
「こいつはオレが倒ォす!!!火竜の鉄拳!!!!」
ナツは右拳に炎を纏い、ナイトバロンに繰り出した。

スッ ベシッ

「んがっ。」
ナイトバロンはナツの攻撃を軽々かわし、ナツの頭を踏み越えていった。
「言わんこっちゃない!!!」
「我々も行くぞ!!!」
エルザの掛け声でみんなは一斉に駆けた。
「換装、飛翔の鎧!!!」

シュン シュン

エルザは飛翔の鎧に換装し、スピードを上げた。この速さならナイトバロンと言えど捕らえられると思ったからだ。
「…。」
だが、ナイトバロンは表情を変えない。正確には仮面をしているため表情は見えないのだが、
その動きから焦りや不安などといったものが見受けられないのだ。
事実、ナイトバロンに焦りなどなかった。

スッ スッ スッ

(「飛翔の鎧を持ってしても当たらないのか!!?」)
エルザの攻撃は空を切るだけでナイトバロンにはかすりもしなかった。
「なら、その動きを止めてやらァ!!!」

コォォォォ

グレイは構えて魔力を一点に集中させる。
「氷欠泉“アイスゲイザー”!!!!」
グレイはナイトバロンの足下を氷漬けにし、動きを止めようとするが、

ヒュン

ナイトバロンはそれを予期していたかのように高らかにジャンプした。
「ちィ!!!」
グレイは攻撃が当たらなかった事を苛立ち、ナイトバロンを睨んだ。
だが、それはすぐに笑みに変わった。それをナイトバロンは見逃さなかった。
「水竜の…、」
「!!」
なんとナイトバロンがジャンプするのを待っていたかのようにタクヤはナイトバロンの頭上にいた。
氷欠泉で作られた氷を踏み台にしてナイトバロンの頭上を取ったのだ。
「薙刀ァァ!!!!」
タクヤは脚に刃状の水を纏いナイトバロンに振り下げた。

バシャアァァァン

その攻撃は空を自由に動けないため直撃した。ナイトバロンが地面に水と一緒に叩きつけられた。

ドゴッ

「よしっ!!!」
「ナイスチームプレイ!!!!」
「今回ルーシィの出番なかったね。」
「ほっといてよ!!!」
ハッピーとルーシィが不毛なやりとりをしている間にエルザたちが倒れたナイトバロンに近づこうとする。
だが、

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