序章〜出会い〜
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「・・・やばいやばいやばい!!」
私は走っていた、それも全速力で。無論それは命の危険を感じていたからであって・・・
ユクモ村の新米ハンターである私は一人でもできそうなキノコの採取クエストを受けて村から少し離れた渓流にきていた。
そこで私は依頼通りに特産キノコを5つ見つけて、早めに見つかってよかったーなんて思っていたのだけど。
「よーっしキノコも集め終わったしさっさと納品して帰ろーっと」
少し早足で拠点へ戻っているときに、私は奴に見つかってしまった。【ジンオウガ】ユクモ周辺に生息する中でもかなり危険なモンスターである。
個体数も少なく会う確率なんてそうそうない・・・と思っていたのだけど。
「どうしようどうしよう早く逃げなきゃ…っきゃ!」
この絶体絶命のこの状況であろうことか私は…転んでしまった。
死んだ。直感でそう思った。実際ジンオウガは前足を振り下ろそうしている最中だった。
「・・・ッ」
直後地面をえぐる轟音が響いた。しかし体に痛みはなかった。死んでしまったのだろうか…そう思ったとたんある声に引き戻された。
「ふぅー、ギリギリセーフかなっと」
中性的な声に目を開けてみると私は銀髪の男に抱きかかえられていた。
「ふぇっ?へ?」
思わず変な声が出た。その男はそれほどにきれいな顔をしていたのである。
「大丈夫かい?」
「へ・・・あ、はい」
「そっか。じゃあここでちょっと待っててね」
男はそういうと私を地面へおろした。そしてジンオウガへと対峙した。
ジンオウガも突然のことに対押し切れずその場で動かなかったが、対峙されると我を取り戻したように吠えて威嚇をしながら突進をしてきた
「よく吠えるのは弱い証拠だぞっと」
男は腰に携えていた刀に手を当てると・・・消えた
そして目を疑った、男はいつの間にかジンオウガの後ろにおり、ジンオウガは・・・中央から真っ二つになっていた。
「さて、討伐完了かな?君怪我はないかい?」
「は、はい。あのこれは一体、あとあなたは一体、そもそも一撃って!「待って待って質問は一個づつね」・・・はい」
「はい、じゃあまずは状況説明、君がこれに襲われてたから助けてこうなったOK?」
「大丈夫です」
本当はあまり大丈夫とは言えないなっと思ったが黙って肯定したほうがよさそうなので肯定しておいた
「次に俺のことね、俺の名前はアスカ=東雲、東の国出身のハンターで今日ユクモのギルドに派遣されてきました。君は?」
「え?あ…私はティア=ディアランドユクモ村でハンターやってます、新米ですけど」
後半は小声になってしまった・・・意地があるわけではないが少し恥ずかしかったのである。
「
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