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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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ちぃ姉さまの視線が怖い。
「次は、水の系統をやりますよ」
兄さまがそう宣言すると、ちぃ姉さまが二つのシャーレ(ガラス製の平皿。別名ペトリ皿)と20サント位のガラスケースを目の前に置いたの。シャーレの一つには氷が、もう一つには透明な液体(おそらく水)が入っていたわ。ガラスケースの中は、一見何も入っていない様に見える。
「この二つのシャーレとガラスケースの中には、ほぼ同量の水が入っています」
「へっ? でも……」
「ガラスケースの中は……」
兄さまは私達の反応を楽しむ様に頷くと、固体(氷)・液体(水)・気体(水蒸気)について(それを証明する実験付きで)説明を始める。空気に水が解けるなんて、普通は思いつかないと思う。そして水のメイジは「水蒸気等の水を、如何に効率よく集められるかにかかっている」と括られたの。
最後に「水の系統(氷は風と水の混合属性だからここでは別物扱い)は、他の系統属性と比べると攻撃力に欠けると思われますが、そんな事は決してありません」と言われ、見せられたウォーター・カッター《水斬》とウォーター・ブレッド《水弾》は、風系統と比べ射程に劣るけど威力は格段に上だったのには驚いたわ。鋼鉄製の案山子に穴をあけたり、切り裂いたりするってどんだけよ。
続く土の系統は、《錬金》の“理解”“分解”“再構築”の概念を教わったわ。そして目の前に、腕の取れた鉄人形を二体用意されたの。片方は《錬金》で腕を接着され、もう片方は腕と本体を完全に分解され、元の鉄人形に《錬金》されたの。どちらの方が効率が良いは、誰にでもわかるわ。そして効率を考えるなら、対象物の成分・形状の“理解”が最も重要であると説明されたの。
……土系統に関してジョゼットは、私と同じで理解は出来ても実感は出来なかったみたい。彼女は土の系統属性が、一番苦手みたいだから。
そして最後の火系統は……
火の点いたロウソクのスケッチから始まったわ。兄さま特製の色鉛筆で、可能な限り色分けする様に言われたの。そしてスケッチが終わると、火の色により温度が違って来ると教えられたわ。そこからロウソクが燃える仕組みを教えてもらったの。
……この時点で嫌な予感がしたのよね。
そして火系統の武器は温度だと断言し、光は温度を発生させるうえでの無駄だと切り捨てたわ。そして次に兄さまが出したのは、ゴムホースで繋がったタンクと金属の筒(ガスバーナーと言うらしい)だったの。兄さまがこのガスバーナーに火を付けると、大きな黄色い火がゆらゆらと立たったわ。
その黄色い火で、木の枝の先を焼いてみるけどなかなか火が点かなかったの。次に兄さまがガスバーナーを操作すると、安定し青く暗い火に変わったわ。同じように枝の逆側を青い火で焼くと、あっと言う間に枝に火
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