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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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さまとちぃ姉さまは、次の授業の準備で忙しそうにしていたから、彼女以外に話しかける人が居なかったと言うのもあるわ。
「ねぇ。ジョゼット」
「ん。なに? ルイズ」
私とジョゼットは、かなり仲が良い方だと思う。だけど、最初は決してそうでは無かったわ。
彼女が養子に来た当初、私は“こんな暗い子と仲良く出来ない”と考えていたの。皆が家に慣れてもらおうと気を使っているのに、一歩引いた態度を取っていたのも気に入らなかったわ。兄さまに協力を頼まれても、とても乗り気にはなれなかったの。
たけど後に“ドリュアス家に引き取られる前に辛い事があった”と思い至ってからは、私から積極的に話しかける様になったの。私が“四六時中一緒に居るドリュアス家の人間”では無かったのが良かったのだと思う。今まで私の周りに年下って居なかったから、新鮮だったと言うのもあるかな?
ふと気がつけば、私が一番ジョゼットと仲良くなっていたの。(アナスタシアが、やたらと悔しがってた)そしてその頃には、ジョゼットの一歩引いた態度も改められ、本当の意味でドリュアス家の一員となっていたわ。
「今の授業。如何だった?」
私にも今の授業がどれだけ凄い物か分かる。でも、魔法を使えない私では、実際にどれだけ応用できるか分からないのだ。
「凄いよ」
そう言いながら、風の基本となるウインド《風》のルーンを唱える。そしてジョゼットの杖先には、10サント位の歪みが出来ていた。それは、肉眼でも確認できる程の圧縮された風の塊。多くの精神力と高い制御力がなければ、絶対にこうはならない。流石は風のメイジと言った所かしら。
「今朝までは、こんな事できなかったもん。兄さまの知識が、それだけ凄いって事ね」
誇らしげに、そう口にするジョゼット。……羨ましい。
「それより、ルイズも大変ね」
? 何を言っているんだろう?
「今回の講義が上手く行かなかったら、カトレア姉さまのご機嫌がすごい事になるじゃない」
「へっ?」
「カトレア姉さまは、失敗するとは微塵も思っていないよ。兄さまの理論は完璧だと思っているから。それなのに失敗すれば……」
「でも、成功する確率は、良くて半々だって……」
「兄さまはそう思ってるけど、姉さまはそう思って無い。って事よ」
とにかく、真面目に真剣に必死にやれば、結果がついて来なくても大丈夫だと思ってた。それなのに、如何しよう? 認識が甘かったわ。私、死ぬかもしれない。そんな事を考えていると、ちぃ姉さまと兄さまが準備を終えて戻って来たの。
「休憩は終わりですよ。? ルイズ。どうかしたのですか?」
「い いえ。なんでもないわ。兄さま」
いけない。頭を切り替えて集中しないと。と言うか、
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