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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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ずもなく、この過程に多くの時間を割く羽目になったの。姉さまの感情が無い目が恐い。本当に怖いの。
「私とルイズの力の流れを比べれば、何が悪いかなんとなく分かって来ると思います」
私は頷くと、兄さまは嬉しそうに笑ったの。でも視界の隅に、物凄い形相の姉さまが……
「カトレア」
「はい」
恐い物が漏れると同時に、兄さまが姉さまを注意するの。姉さまが何時か破裂するんじゃないだろうか? そんな恐怖が頭をよぎる。
「要するにルイズは、力を籠め過ぎてるのです。と言っても、いきなり“調整しろ”と言われても戸惑うばかりでしょう。的確なアドバイスが出来れば良いのですが、良くも悪くもルイズは規格外と言う訳ですか。何か良い方法は……」
そう言って、悩み始める兄さま。私はそれを、黙って見てるしかなかったの。
……
…………
暫く黙って待っていたのだけど、答えはすぐに出せないみたい。ちぃ姉さまに誘われて、兄さまから離れた所で魔法の練習を始めたの。練習するのは、基本となる《念力》よ。練習場にターゲットの小石を投げ入れてもらい、静止したと同時に《念力》を唱える。
――――チュドォーーーーン。
――――ドォーーーーン。
――――チュドォーーーーン。
そして、響き渡る爆音。力の調整なんて、ただの一度も成功しない。如何すれば良いんだろう?
「良し。これで行こう」
私が泣きそうになった所で、兄さまがようやく声を上げたの。縋りつきたい気分だったけど、ちぃ姉さまが恐いから何とか耐えたわ。
「ルイズ。先程ルイズが“虚無系統では無い”と言った根拠を覚えていますか?」
虚無は非常に強力で、“高威力の魔法”“大規模な幻”“瞬間移動”と伝え聞くだけでも多くの種類が残っている。総じて莫大な精神力と長い長い詠唱を必要とする。それに反して私の魔法は、爆発と言う効果に限定されている物のワンスペルで発動できる。
……これだけ聞くと、私の魔法も捨てた物じゃないわね。
「ルイズの魔法の特徴は、虚無と対極と言っても良いでしょう。しかし唯一共通する事があります」
「?」
私が良く分からずに首をかしげると、兄さまは苦笑いをし説明を続けてくれたの。
「それは魔法を使う際に籠める力、ルイズの魔法も虚無もとてつもなく大きな力を籠めている事です。ルイズが全く新しい系統とするなら、いちから加減を覚えるのは、指針が全くない状態で暗闇を歩く様な物です。ならば、方向性だけでも虚無に倣うべきです」
言っている事は何となくわかるけど……
「と言う訳で、復唱してください」
「え?」
「虚無じゃないけど、虚無の心算で」
「えっ? えっ?」
「虚無じゃないけ
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