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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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すが」

「ええ。そうね。一ヶ月以上続くのならともかく、一晩くらいならどうって事無いわ」

 周りの人達は全員頷いている。……ドリュアス家の基準って。その内過労死するわよ。割と本気で。……そんな事を考えている内に、訓練の時間となったわ。

「さて、ルイズの魔法をどの様に矯正するかですが……」

 そこで兄さまの説明が始まったの。時間にして一分位の短い説明だったけど、難しい専門用語が多過ぎて良く分からないわ。かろうじて分かる用語を繋ぎ合わせると……

「それって、自分の属性……属性基準を知る事が、とてつもなく重要って事ですか?」

「すばらしい。今の説明で、要点を確り理解した様ですね。専門用語の説明も含め、噛み砕きながら実践する過程を省略できます。よく勉強していましたね」

 兄さまが嬉しそうに褒めてくれたけど、専門用語は全く理解できていないの。……今更言えないから、後で勉強しておこう。

「さて、先程の説明を踏まえて、ルイズの属性は何ですか?」

 そう言われた私は、黙る以外の選択肢がなかったの。

「それを知るには、ルイズが使う爆発魔法を分析すれば良いのは分かりますか?」

 ここで話しが、今までの指導員とは違った方向に変わったの。今までの指導員は、自分の理論を押し付けるばかりで、私の魔法は失敗と決めつけていたわ。

「爆発時に温度変化が発生していない事から、火系統ではない事が分かります。風や水が集まる気配もなかったので、風系統でも水系統でもありません。物理的変化も確認出来なかったので、土系統でもありません」

 あっと言う間に、四つ系統を否定されてしまったの。それじゃ……

「残るは伝説の系統である“虚無”ですが、これもありません。その根拠は……」

 兄さまは、始祖の伝説を引き合いに出して冷徹に比較し、私が虚無である事を否定したの。

「それじゃ。私は……」

「既存の四系統に加え、伝説の系統でもない。全く新しい系統と言う事なります。ですが、落ち込む事はありません。むしろ虚無ではなくて、良かったとさえ私は思っています」

「なぜ?」

「もしルイズが虚無なら、私達……ヴァリエール家やドリュアス家の敵となってしまいますから……」

 その話を聞いて、私は固まってしまったの。そんなの嫌だ!!

「虚無の系統は、正当な王家の血筋に現れる。そう言いだす者が出て来ると言う事です。反王家……貴族派には、絶好の神輿となりますからね」

 そう言われて理解したわ。もし事実に関係なく私が虚無とされれば、王家とヴァリエール家の対立を煽られる。兄さまは暗に、そう言っているのだ。実際に“基本の四系統では無い=虚無の系統”と言う図式は、私の中に全く無かった訳じゃない。もし調子に乗って、自分の
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