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ちょっと違うZEROの使い魔の世界で貴族?生活します
外伝・閑話
外伝・閑話2話 ルイズの魔法修行
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顔をして……

「ドリュアス家の激務を経験すれば、羨ましいなんて口が裂けても言えないわよ」

 何故だろう? 殺意があっと言う間に同情に変わったわ。

「ルイズは無理してでも食べた方が良いわ。明日には、そのドリュアス家の人間が“厳しい”と言う訓練を受けるのだから」

 如何しよう。行き成り他人事(ひとごと)じゃなくなっちゃったわ。

「ちなみにどれが一番おいしかった?」

「しおばたーらーめん。とか言うスープスパゲティかな?」

「あぁ。それはね、下処理した鳥の骨……“鶏がら”と言うのだけど。それと幾つかの野菜と海藻を乾燥させた物を、丁寧に灰汁を取りながら10時間以上煮込んだ濃厚スープに……」

 何故かちぃ姉さまが、調理の詳しい説明を始めたの。

「味付けは塩バター以外にも色々な味が有ったでしょう。基本となる醤油、応用の味噌、シンプルな塩、中でも大成功と言えるのは、ルイズの挙げた塩バター味ね。私も大好きよ。でもギルは、醤油が好きなの。人の好みって難しいわ」

 長々と何故こんな話をと思ったら、答えは直ぐに知れたわ。

「でもね。ギルが美味しいって言ってくれると、とっても幸せな気持ちになれるの。ギルがね……」

 ちぃ姉さまは、これらの料理の開発にも関わっているみたい。そして何時の間にか、兄さまとの惚気話になりかけてる。

「ちぃ姉さま。わたしはそろそろ……」

 席を立ち逃げようとしたけど、次の瞬間には両肩を掴まれ椅子に戻されたの。

「まあ、ちょっと位付き合ってくれても良いじゃない」

 明日の訓練が厳しいって言ったの姉さまじゃない。なのに話の流れは、惚気と愚痴を交互に繰り返すエンドレスパターン……しかも、何時も止めてくれる兄さまが居ない。

 ……今夜は寝れないかも。



 翌朝。メイドに起こされて、身支度を整えると朝食をとる。その場には兄さま達も居るけど、普段と全く変わらない様子なのは何故だろう?

 ちぃ姉さまの惚気と愚痴は、延々と続き帰還した兄さまに止められる事でようやく終了したの。その時、時計の短針は12を回っていたわ。そこからお風呂に入ったりしてたら、あっという間に1時を回ってしまったの。しかもベッドに入ってからも(食べ過ぎで)お腹がきつくて寝付けず、気が付いたらもう朝って感じよ。

 時間にすると、4時間も寝れなかったと思う。……つまり私は物凄く眠いの。

 更に言うと、ちぃ姉さまを連行する兄さまが「今から始める書類作成を、手伝ってもらいます」とか言っていたはずだけど……

「兄さまとちぃ姉さまは眠くないんですか?」

 思わずそう聞くと、兄さまと姉さまは不思議そうな顔をして……

「昨晩は3時間も眠れたので十分です。流石に毎日はキツイで
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