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相棒は妹
志乃「私がしたいのは、兄貴と一緒に一つの動画を作ること」
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た顔をしている川島さんが団扇を煽ぎながら、重大な呟きを漏らした。


 「表彰って、四階じゃね?」

 ……それ先に言えよ。

 *****

 結局、俺と警察官五人は川島さんの言葉通りに四階へと向かったのだが、当の川島さんは肝心の場所を知らず、仕方なく室内を散策する事となった。だが、建物の中で一番大きい室内を誇る四階には無数のドアが存在し、どこを行っても同じような景色ばかりだった。本当に性質の悪い迷路としか言いようが無い。

 だがしかし、川島さんの電話から、表彰は三階で行われるという事実が判明。俺達は急いで三階の教えられた室内へと向かったのだが――そこには苛立たしげに中央に座る白髪の男やその他関係者が一斉にジト目攻撃を開始。俺はともかく、五人の警察官は一気にシュンとなり、それ以降口を開く事は無かった。

 表彰は驚くほど簡単に終わった。おそらく、皆忙しいんだろう。そんな中でも俺のために時間を割いてくれたという事には感謝しなければならない。

 白髪の男――署長さんには「これからも精進するように」と力強い笑みで言われ、とても励みになった。自然と力が漲ってくるような感じがした。

 その後川島さんを含めた五人の警察の人達に謝られたり、上司に怒られているところを見ちゃったりしながら、約一時間ぐらいで警察署を後にした。こうしてみると意外と短かったと思う。ま、警察署の無料探検とでも考えればいいか。

 そうして、のんびりと帰宅しようと携帯音楽プレイヤーをバッグから取り出そうとした時、視界の先に見慣れた姿があるのを確認した。

 白の体操服に紺のハーフパンツ、おさげにまとめた髪にヘッドフォンを首に提げた、あの特徴的な姿。一見大人しそうに見えるが、実際は毒舌で泰然自若とした、俺より胆の据わった奴。


 「兄貴、遅かったね」

 「まさか妹に警察署までお出迎えしてもらうとはな」

 そこにいたのは紛れも無く俺の妹、志乃だった。

 あまりに個性的すぎるその姿だが、もう一緒にいるのは慣れた。最初は抵抗めっちゃあったけど、これはもう時間の問題だ。まぁ、それに慣れずに私服を着る事を伝えなきゃならないんだろうが、どうせ俺が言っても私服着ないだろうし。

 「表彰状見せて」

 「おう」

 そう言って輪ゴムで丸めた表彰状を志乃に見せる。俺はてっきり額に入った豪華なやつなのかと思ったんだけど、実際は大会とかでよく見かける紙のやつだった。でも、俺の名前がガチで書いたやつだったのは本当に嬉しかった。

 「なんか、あれだね」

 「ん?」

 「紙飛行機作れそう」

 「頼むから止めてくれよ」

 「カブトムシ作ってほしいの?」

 「何で折り紙前提で話してんだ……」

 そんないつ
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