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魔法科高校の有能な劣等生
零と風華
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れが嬉しくて」

ジジや父、無月閻魔は練習、演習、模擬戦だろうが俺には本気を出さない。
いや出さなくても俺に勝てる圧倒的自身が有るのだろう。
それだけジジと演習とは実力が離れ過ぎていると言う事だ。
だが、そんな俺に那覇は少しとはいえ本気を出してくれた。
それが俺にとってはとても嬉しかった。

「変わった少年だな零君は
私の娘とは、ま逆と言える存在だ」

「ま逆ですか?
俺と風華は?」

「おや?
もう名前で呼ぶ仲かい?」

那覇はとても興味津々そうな顔でコチラを見つめて来る。
風華の父上の前で名前で呼ぶのはもう少し先の方が良いだろう。
俺はそう思った。

「し、失礼しました」

「いやいや別に怒っている訳では無いんだ。
ただ少し意外と思ってね」

「意外ですか?」

俺はそんなに意外そうに見える人物なのだろうか?
よく人には見た目とギャップが違うと言われるが。

「風華は人と離すのが余り得意ではなくてね。
家では1人の時が多いんだ」

「俺と、同じです」

家では1人、それは当たり前に近い事だった。
人と話しても俺の正体を知っている人間は俺から離れ逃げようとする。
それが友達であっても、、、、、、、、、

「でも君と風華は何故か似ている。
見た目、性格、体格は違えど似ているんだ君達は」

那覇の言葉は理解出来た。
初めて俺と風華が会った時、何故か俺と何処か似ていると思った?
感覚、直感と言えるそれは確かに存在するのかも知れない。

「俺もそう思います」

俺は小さな声で言った。
その言葉は小さすぎて那覇の耳には聞こえていない筈なのに那覇の顔は笑っていた。


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