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東方変形葉
日常の中の無限変幻
東方変形葉35話「阿求の屋敷」
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「う〜ん、多分無理だね。物じゃない。」
そうか、仕方ない。
「あっ!」
小鈴が声を上げた。
「おじいちゃんから聞いたことがあるわ。字を喰う妖虫、字喰い虫ね。」
「字喰い虫?」
なるほど、妖怪の仕業か。
「どうしよう、結構大切な巻物なのに・・・」
「それなら、俺が何とかするよ。」
「えっ!?」
“再生の変化”を使う。きらちゃんが使う再生の力は、魔力がもとであり、ある程度の再生かできない。
しかし、俺の力は神力がもとらしい。どうやら変化の神からとてつもない量の神力を授かったようだ。魔力や妖力、霊力よりも神力の方が力は圧倒的に強い。神力による変化なら如何なる範囲の変化でも可能ということだ。
きらちゃんやほたるちゃんに能力を与えたのは、2人が存在してもいいという証のようなものだ。たまには頼らないとかわいそうだからな。
「“再生の変化”ほいっと。」
扇子を巻物に向けると、字が浮かびあがってきた。
「すごーい!元に戻った!」
「・・・ほんとだ、ありがとう!それで、もしよかったら退治もお願いしたいのだけれど。」
「ああ、大丈夫だ。準備するから紙と墨ちょうだい。」
「?」
不思議そうに阿求が紙と墨を取り出した。A4ぐらいの大きさの紙を14枚の小さな紙に切る。そして、捜索・滅と紙に書く。“探知の変化”“消滅の変化”など様々な変化の力を紙に与える。
「人に間接的に害を為す妖虫、字喰い虫。この屋敷に住まうその妖虫を捜索し、発見次第滅せ。」
すると、紙がぱたぱたと動き出し、屋敷中に飛び回った。
「さあほたるちゃん、出番だ。今飛ばした紙たちがどこにいるか把握することはできる?」
「うん!できるよ!」
そういってほたるちゃんが目をつぶる。
「“映写の変化”“縮小の変化”」
これで、ほたるちゃんが把握している域を白い壁に映し出す。その映し出した映像は、屋敷まるまるの図がそのままの大きさで映し出されるので、それを縮小し、小さな地図にする。紙が移動しているときは、その居場所は青い点で示され、滅した場合は一時的に赤い点で示される。
「わ〜っ!すごーい!あ、今あそこの部屋で一匹潰したみたいだよ!」
「あ、こっちの部屋は台所じゃないの。こんなところにいたのね。」
その15分後に、紙たちは帰ってきた。
「はい、ご苦労様。」
そういうと、紙は動かなくなった。しかし、これは何度でも使えるので小物入れにしまった。
「すごい!霊夢さんよりすごいかも!」
「まあ、霊夢もすごい退治をするんだけどね。」
一度その現場をみたけど、あれはすごかった。結構でかい、力の強い妖怪の周りに一瞬でお札の結界を張って妖怪の自由を奪い、その間にでかい陰陽玉とかをぶつけてたな。霊夢曰く「弱すぎて退屈ね」とか、「本気出したらその瞬間に敵が消えてる」とか。う〜ん、よく
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