日常の中の無限変幻
東方変形葉35話「阿求の屋敷」
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は〜!」
人形たちは元気よく挨拶をした。
「こんにちは。へえ〜、自立人形なんて初めて見たよ。」
「そうだろうね。・・・あ、この本いいな。これ借りるよ。」
「これ?いいよ。」
借りた本をバッグの中に入れる。それにしても、そろそろ昼になるけどどうしよう。あ、蕎麦屋に行こうかな。
「ねえ、これから蕎麦屋に行こうかと思ってるけど、一緒に食べに行く?」
「ええ、そうしましょう!あ、そのあと阿求の屋敷に用があるから一緒に行こ?」
阿求の屋敷か。一回見たけど、すごい大きな屋敷だったな。今日は暇だし、そうするか。
「ああ、行こうか。」
「ねー、これから行く蕎麦屋って美味しいの?」
姫雪がキラキラした目で質問した。
「ああ、あまりの美味しさにびっくりするよ!」
「ほんと!?やったー!」
そういうと、姫雪は飛び跳ねて喜んだ。
「さて、いこっ!」
「ああ。」
「いらっしゃい!おや、兄ちゃん来たのかい。なんだい?今度は彼女と猫の子ども妖怪連れか?」
「前も言いましたけどこの子は彼女じゃないですよ。ねえ、小鈴。」
「う、うん。そうだね・・・」
あれ?なんで少し残念な空気を出してるの?
「鈍感な兄ちゃんだねえ。そっちの子は?」
「ああ、こっちの子は成り行きで俺の弟子になった子です。」
「へえ、弟子!何の弟子だい?」
・・・なんて答えよう。
「・・・えっと、まあ、護身術?」
間違ってないよね?護身術って言っても武道じゃないけど。
「ほお!それはすごい!さあ、せっかくだし早速俺の蕎麦を食え!」
「そのために来たんですけどね。」
「で、阿求の屋敷ってどこだっけ。」
見たことあるだけだからな。どこにあるかはわからない。当然、スキマでは行けない。
「知ってるけど教えない!」
「・・・なぜ?」
予想外すぎる返答に二文字で質問した。
「あなた空飛べるでしょ?」
「・・・もしかして、大きな屋敷だから飛んで見てもわかるだろう、ということ?」
注目の的となってしまうので、人里ではあまり飛びたくないが。
「半分正解。私、空を飛んでみたいのよ。」
そういうことか。
「つまり、小鈴を背負って空を飛んで、阿求の屋敷を探してみろと。」
「そういうこと!」
小鈴が可愛らしく人差し指を立てて言った。
「・・・姫雪、小鈴、しっかりつかまってて。」
「え?私はとべるよ?」
「あれを使うから。」
「ああ、あれを使うの。」
「?」
小鈴が不思議そうな顔をしながら、俺の背中にしっかりとつかまった。
「2人は、バッグの中に入ってて。」
「「は〜い!」」
人形たちはバッグの中に入った。
「えっと、私はどこにつかまろう・・・」
「ああ、う〜ん。よいせっと」
「ひゃあっ!?」
姫雪は俺がお姫様抱っこする形と
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