14話 青色空間
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どういうことだ」
俺を知っていたのだろうか。
「ここで一つの『答え』を差し上げましょう」
『答え』。
何に対する『答え』なのだろうか。
いや、考えるまでもなく、俺が何者なのかということだろう。
「あなた様をこちらへお呼びしたのは、私達でございます」
「なっ!?・・・嘘・・・だろ」
俺は、イゴールに呼ばれたのか。
何のために。
それよりも何故俺だったのか。
「真にございます・・・そのことについても謝罪をしようと思っていましたが、あなた様がなかなかこちらへ御出でにならなかったため、今の今まで会うことが叶いませんでした」
「・・・もっと早く来れた、と?」
「はい。もちろんにございます。貴方様が思った以上に自分が呼ばれた理由に早く区切りをつけなさったために、これほど遅くになったのです」
「・・・」
「まずは謝罪をさせていただきましょう」
スッとイゴールの後ろから青い服を着た女性が現われる。
「勝手にこちらへお呼びしたことに対して・・・真に申し訳ありません」
座ったまま、イゴールが頭をさげる。
「申し訳ありませんでした」
横に立っている女性も頭を下げる。
「・・・」
ゲームで見たことのない展開に頭がついていかない。
「頭を・・・上げてください」
なんて言えばいいのだろうか。
何してくれだんだ、なんて怒鳴ればいいのだろうか。
それとも、元のところへ帰してくれと言うべきなのだろうか。
「それと、紹介が遅れました。私、エリザベスと申します」
エリザベス。
「君が・・・エリザベス」
思った以上に綺麗な女性だった。
「はい。琉峰様」
「彩、と呼んでくれ」
俺はどうやらテンパると、変なキャラになってしまうようだ。
「では、彩様と」
「いや、彩だけで」
「・・・彩」
「あぁ。俺も君をエリザベスと呼ぶよ」
「畏まりました」
「話を戻してもかまいませんか?」
遠慮がちにイゴールが話しに割り込んでくる。
「あ、あぁ・・・」
その言葉で落ち着きを取り戻してきた。
「まず、あなた様が選ばれた理由は・・・」
「俺だった理由・・・」
気になる。
あの時の俺が選ばれた理由。
なんの取り柄もない、とまではいかないはずだが、それほど飛びぬけてできることもなかったはず。
どうしてそんな俺がここによ
「特にありません」
「・・・マジか」
「マジでございます」
横からエリザベスが話しに入ってくる。
「私が、勝手にメールを送らせていただいたところ、彩のところへ届いた
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