DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第三話
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ンにとって、お兄様は誰より大切な人だ。自分を生み出してくれた神様だ。それに、たった一人の親友のお父様でもある。
この仮想世界の侵攻を任されたとき、エインは誓ったのだ。何があっても、お兄様のために総べて叩き潰してみせると。
『そうそう、《神哭神装》が許可されたよ。自由に使っていいそうだ』
「……」
つまり、本気を出してもいい、という事だった。やっぱり、お兄様の口からききたかった。
だけど、ノイゾ伝えではあっても、それはお兄様からの命令であることに代わりは無い。だったら何があっても従わなければならない。強制されることが、エインには――――いや、お兄様の眷属として存在するならば、だれにとってもうれしいことだ。
だから、ほら――――
「――――――――はい、お兄様」
そしてエインは振り返り、遥か目下の世界を睥睨し、呟くのであった。
「吹けば消滅るはかなき生命よ――――私が今動かない事を」
――――――せめてもの慈悲と、思いなさない。
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