暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜神話と勇者と聖剣と〜
DAO:ゾーネンリヒト・レギオン〜神々の狂宴〜
第三話
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ィネは再び撫でた。



 ***



「エインヘルヤルにもう一度挑む!?」
「正気なの、キリト!」

 アスナとリズベットが口々に叫ぶのを、キリトは真剣な表情で聞いていた。

「ああ……危険なのは分かってる。だけど、俺はもう一度奴に挑戦しなきゃいけない気がするんだ」

 根拠なんてない。だが、今を逃せばもうチャンスは無い気がしていた。エインヘルヤルは強力だ。重力攻撃に熊悪魔による物理攻撃。そして何より、取り巻きのガイコツ達。彼らに勝つ自信は、正直なところない。

 だけど、いつかは戦わなくてはならないだろう。キリトにとって、それはいまだ。そんな気がしていた。

「……どうするの?」
「作戦はある。あの重力攻撃さえどうにかできれば、あとは何とかなるはずなんだ」

 キリトの立てた作戦はこうだ。

 エインヘルヤル自身は、そこまで戦闘能力が高くない……それでも十分高いが……ことが前回の戦闘で証明されている。問題は、彼女が連れている巨大な熊型の悪魔。そこで、集められる限りのプレイヤー達を使って、熊悪魔の攻撃を妨害する。その隙に、キリト達の手によってエインヘルヤルを倒す。

 この作戦で肝になるのは、キリト達いつものメンバー以外のプレイヤー達を、どれだけ集められるか、という事だった。リズベットの話によると、アンダーワールドへのダイブに反対したプレイヤー達も多いというから、多分彼らは今回も来てくれないだろう。人間だれでも、危険な事には首を突っ込みたくない。

 だが、あの時は彼らにとっては関係ない世界(アンダーワールド)の救出だった。しかし今回のALO
は、彼らにとっても日々をくらす世界なのだ。きっと協力してくれる。そんな直感がキリトにはあった。

「SAO時代の攻略組の人たちに頼んでみるわ」
「サクヤに取り持ってみる。もしかしたら力をかしてくれるかも」

 アスナとリーファが口々に言って、それぞれメッセージ欄を開く。

「おう、キリの字。俺らは協力するぜ」

 そう言って手を掲げるクライン。

「みんな……」
「パパ……」

 キリトはユイの頭をなでると、背に背負った《聖剣エクスキャリバー》の柄に触れた。

「――――ありがとう」

 勝てる。根拠のない確信が、キリトの中に広がった。


 ***


『――――と言うわけだ。我が兄の指示だよ』
「……お兄様の口から、聞きたかった」

 それはあくまでも自分のわがままでしかないことは知っている。それに、本気でそう思っているわけでもない。たぶん今、お兄様はお昼寝中だ。だったら邪魔しないのが一番だ。お兄様は自分のやりたいことを邪魔されると怒る。時々それが怖い。

 エインは怒られるのが嫌いだった。エイ
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