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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-B砕け得ぬ闇の使徒〜MATERIAL〜
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払おうとしてきたから空へと回避。空を飛べねぇはずの偽者相手としちゃ汚ぇ真似だろうが、そんな甘っちょろいことは言ってられねぇ。“アイゼン”をハンマーフォルムへと戻して、「シュワルベフリーゲン!」実体弾に魔力を付加したフリーゲンを8発と発射。

「フェルニゲシュ!」

全身に炎を纏わせた(ブレイズロードの全身版だな、アリサも使ってる)残滓がミサイルみたいに飛んで来て、真っ向からフリーゲンと衝突。で、フリーゲンなんて関係ねぇって風に破砕しながら、あたしの元まで飛んで来た。

「無駄なのでありますよ、紅の鉄騎!」

≪Load cartridge≫

――アトロポンカ――

残滓が振るってきた炎の斬撃を大きく後退して回避。そんですぐさま前進して、振り上げた“アイゼン”を「ハンマーシュラーク!」振り下ろす。残滓は掲げた左前腕にミッド魔法陣のシールドを展開して防御。そんで右手に持ってる“タラスクス”で、最速・最短攻撃の刺突を繰り出してきた。

「チッ」

あたしも“アイゼン”の柄から左手を離して、手の甲にパンツァーシルトを展開。“タラスクス”の刃を裏拳で弾く。そして互いに空いた腕でデバイスを弾き飛ばす。互いに無手で、デバイスもそれぞれ自分たちの後方へ吹っ飛んで行った。先にデバイスを取り戻した方が・・・この勝負に勝つ。
あたしと残滓、同時に距離を取ってデバイスを取りに向かう。宙を舞ってる“アイゼン”へと手を伸ばして・・・あとちょっとで手が届くってところで、「あん!?」飛んで来た煉瓦を受けて“アイゼン”がまた離れる。

(わたし)の勝利、なのであります!」

(嘘だろ! なんで空飛べねぇアイツがこんなにも早く・・・!?)

背後から聞こえてきた勝利宣言に振り返ってみれば、すでに“タラスクス”を手に持っていた残滓が両脚に炎を纏わせた状態で突進して来てた。残滓の奥、そこには1枚の魔法陣が見える。

(あー、くそ。飛ぶより速いってわけか。あの移動魔法・・・!)

――アトロポンカ――

残滓が薙ぎ払ってきた炎の斬撃を下降する事で回避。茂みの中に落っこちた“アイゼン”を追う。

「空を飛べなくとも、跳ぶことは出来るのでありますよ。紅の鉄騎!」

殺意を含んだそんな声と一緒に残滓が空から突進して来た。その突進を横移動して回避してやり過ごす。と、奴は横目であたしを見て「鉄の伯爵、破壊させてもらうのであります」そう言って、茂みへとそのまま落下していく。

「ふざけんな! テメェ!」

ただの落下速度と飛行速度じゃ違うってところを見せてやるよ。徐々に残滓との距離を詰めて、もうちょいってところで残滓が急に反転して「やっぱヤメであります!」炎を纏わせた“タラスクス”を薙いできた。

――パンツァーシルト――

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