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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-B砕け得ぬ闇の使徒〜MATERIAL〜
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の書の闇を構築する部品、個性(なまえ)など・・・要らないのであります!」

“義”のマテリアルと名乗ったアリサの偽者の目つきが変わった。“フレイムアイズ”のコピー、“タラスクス”の柄を握った瞬間に、だ。どうやら戦闘モードに意識が切り替わったみてぇだな。

≪Explosion≫≪Load cartridge≫

同時にカートリッジをロードする。特別なマテリアルって事は少しでも早く倒した方が良いはず。だから「ラケーテンフォルム!」強襲形態へと“アイゼン”を変形させる。対するアイツは“タラスクス”の刃に「アトロポンカ!」炎を纏わせた。ありゃあアリサの魔法で言うバーニングスラッシュじゃねぇか・・・?

「裏切り者には・・・義による報復(リヴェンジ)なのであります!」

一足飛びで突進して来た残滓が繰り出してきた薙ぎ払いをしゃがみ込んで避けた後、すぐに「おらぁぁぁッ!」しゃがんだまま反転、遠心力いっぱいの一撃をお見舞いしてやる。“アイゼン”のスパイクは確実に残滓の脇腹を打った。

「あぐ・・・っ!」

そのまま吹っ飛ばしてやろうかとした時、残滓はなお“タラスクス”を振るってあたしの首を刎ね飛ばそうと狙ってきたから、すぐさま「っらぁぁぁーーーーッ!」吹っ飛ばす。精神的な弱さを上回るヤバさがあの残滓にはある。下手に時間を掛けるとまずいかもしんねぇ。

「(だから・・・)アイゼン!」

≪Explosion. Raketen Hammer≫

3発目のカートリッジをロードしてブースターを点火。地面に叩き付けられることなく宙で体勢を整えて着地していた残滓へと「ラケーテン・・・!」突撃する。

「こんなの、痛くないのであります・・・!」

≪Load cartridge≫

“タラスクス”の刀身に炎を噴き上がらせた残滓は、炎の噴射力で高速回転を始めた。そして「ラケーテン・・・!」聞き捨てならねぇ言葉を発しやがった。

「ハンマァァァァァーーーーーーッッ!」

「ゼーベルッッ!!」

あたしの一撃が届くより先に残滓も突撃してきた。ガキィィンと甲高い音を立てて衝突。あたしと残滓の間で激しく飛び散る火の粉。マジか、拮抗を崩せねぇ。“タラスクス”の炎は消え始めてるってぇのに、「ま、負けないのでありますぅ・・・!」残滓は粘りやがる。

「(くそっ。カートリッジがありゃブースターの持続時間を延ばせんのに・・・!)だからって引けねぇけどな!!」

「っ!?・・・あぅ・・・!」

力だけで押し切ってやる。滑空するように後方に弾き飛ばされた残滓は、“タラスクス”を地面に突き刺すことで勢いを止めて着地した。その間にカートリッジを装弾しておく。

――ピツーラ――

体勢を立て直した残滓がフレイムウィップで薙ぎ
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