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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos31-B砕け得ぬ闇の使徒〜MATERIAL〜
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?」足元の煉瓦に躓いて盛大に顔面ダイブ。どうすりゃいいのか判んねぇから困るわ〜、こういう手前は。

「イタタ、痛いのであります・・・。う、うぅぅ」

「あー、なんつうかさ、その、大丈夫か? 鼻血、出てんぞ」

顔を上げた偽者の鼻から一筋の赤い液体、血がつぅーっと流れ落ちてた。偽者はハッとして袖口で鼻血を拭って「く、紅の鉄騎! 勝負なのでありますよ!」って立ち上った。

「あ゛あ゛!?」

「ひゃあ、ごめんなさいなのでありますぅ!」

威嚇してやると、偽者は両手で頭を抱えて蹲った。ビビり過ぎだよ、お前。“アイゼン”を肩に担いで「お前さ、一体何がしたいわけ?」って目的が何かを問い質す。これまでの残滓と違ってコイツは独自の人格を持ってる。だから今回の一件について詳しい情報を持ってるはずだ。

「う、裏切り者なんかに話すことなんて何もないのであります! 私たちと同じ、闇の書の一部でありながら、闇――ナハトヴァールと防衛プログラムを勝手に切り捨てて砕いた! 許せないのであります・・・!」

「アホか。あんなもん、もう必要ねぇんだよ。主を殺すようなシステムなんざ百害あって一利なしだ。だからナハトヴァールや防衛プログラムを復活させようってんなら・・・ぜってぇ阻止する」

「う、うるさいのであります! そ、それに、もう遅いのであります。すでにあちこちで私たちの欠片が生まれているのであります。く、砕かれた闇を再構築するために、であります。闇の欠片がこの街に溢れ、私たちマテリアルが裏切り者の守護騎士と管制システムを取り込めば、闇の書の闇は完全に復活するのであります! ゆえに、に、逃がさないのでありますよ、紅の鉄騎!」

「(私たち、か)・・・まぁ、色々ベラベラ喋ってくれてあんがとな。すげぇ助かったぜ」

「はっ! ゆ、誘導尋問とはき、汚いのであります! う、裏切りに次いで卑怯を働いて、それでも騎士なのでありますか!?」

「ええー。あたし、いつ誘導尋問なんかしたよ。テメェが勝手に喋ったんだろうがよ」

どうしよう、コイツ、アホだ。目的は厄介だが、どうも嫌いになれねぇ奴だ。でもな、悪ぃけど「この街と、はやてと家族、友達のために、テメェを消す」“アイゼン”を突きつける。

「わ、私だって、闇の書の闇の復活の為に、お、お前を食らうのであります!」

バリアジャケットと同じ赤と黒・紫を基調とした“フレイムアイズ”を具現した偽者。

「八神の騎士パラディース・ヴェヒター、ヴィータ。そして鉄の伯爵グラーフアイゼン。名乗れ」

「義のマテリアルなのであります。そして火竜の爪タラスクスであります」

「デバイスの名前は立派なんだが、テメェ自身の名前は酷いもんだな」

「うるさいでありますよ。私たちマテリアルはあくまで闇
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