第187話 極悪なる空気と大地
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?」
コ「驚いたか?」
その隣では、リョウが鞘から抜いた『銀覇剣』を構えたまま駆け出した。
リョ「竜桜切ッ!!」
リョウの背後に青い竜が浮かび上がり、ナナヨに『銀覇剣』を振りかざしたのと同時に竜は消え、桜の花びらが舞い散った。しかし―――、
ナナ「あら、聖剣の実力はこんなものなの?」
リョ「!」
ナナヨは振りかざされた『銀覇剣』を砂に覆われた右腕で受け止めていた。
コ「おらぁっ!」
ナ「ぐっ!」
ナナ「せいやっ!」
リョ「がっ!」
コグレの拳がナツの頬に、ナナヨの蹴りがリョウの顎に直撃する。
コ「今度はこっちから行くぜっ!」
そう言うとコグレは、両手に空気の渦を大量に纏い、空気の渦がバスケットボールぐらいの大きさになると両手に胸の前で合わせた。
コ「膨大空気ッ!!」
コグレの両手で押し潰された空気は膨大な風圧を起こしナツとリョウを宙に吹き飛ばした。
それを待っていたかのように、ナナヨは宙にいるナツとリョウの足元まで来ると助走をつけて高く跳躍し、あっという間にナツとリョウと同じ高さまで来ると、
ナナ「岩石落下ッ!!」
上に掲げた両腕を振り下ろした。すると、どこからか岩石が2つ出没し、ナツとリョウを押し潰すように落下し始めた。
チャ「あぁっと!まるで隕石のように岩石と共に一直線に落下するナツ選手とリョウ選手!このまま地面に叩きつけられてしまうのか―――――!?」
地面まで後数十mという位置で、1つの岩石が炎で粉々に砕け散り、1つの岩石が剣で細かく切り刻まれた。ナツとリョウは空中で体勢を立て直し、無事着地する。
ナ「ふぅ〜、危ねぇ危ねぇ。」
リョ「思ってた以上にやるじゃねぇか。」
ナツは額に滲んだ汗を拭い、リョウは『天力剣』鞘から抜きながら言った。
コ「俺とナナヨの連係攻撃はこんなモンじゃないぜ。」
ナナ「もっとすごい連係攻撃だって出来るんだから。」
コグレがシャツの襟を立て直し、ナナヨが顔にかかった髪の毛を掃いながら言った。
ナ「だったら攻撃される前に倒さねぇとなっ!」
コ「うあっ!」
ナナ「あぐっ!」
隙を突いたナツの炎を纏った拳がコグレの右頬、ナナヨの左頬に直撃し無防備だった2人は数十m吹っ飛ぶ。
2人はすぐさま体勢を立て直し攻撃を仕掛けようとしたが、目の前に来たナツの顔に驚きその動きを一瞬だけ止めてしまった。その一瞬の隙に、ナツは右手でコグレの顔を、左手でナナヨの顔を鷲掴みにすると、
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