第三十四話 失意
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ではなかった。
シグマ「驚いたかね?彼は私が造ったレプリロイドだ。液体金属を使用しているために姿形を自在に変えることが出来るのだよ」
ディザイア「ば、馬鹿な…そんな技術が…」
ダブル「まあ、そんなことは今はどうでもいいだろ先輩?あんたには随分と世話になったからなあ。先輩に恩返しさせてくれよ…ルインを手に入れてえんだろ?」
ぴしっと何かが割れるような音が頭の中に響く。
痛みに似た感覚をディザイアは感じた。
ディザイア「副隊長を…?」
シグマ「ディザイア、君はDr.ケインの研究所に入ることが出来る数少ないハンターだ。研究所からルインの…1番最初の大戦時代のデータを入手してもらいたい。」
ディザイア「ふ、副隊長のデータを?」
ルインのデータを何に使うと言うのだ?
シグマ「何、私も彼女にちょっとした興味があるのだよ」
シグマが狙うのはルインの失われた能力のアーマーチェンジシステムのデータ。
それを入手出来れば自分にとって実に有益な物となるだろう。
ダブル「頼むぜ先輩、ルインのデータを手に入れてくれよ。そしてエックスをぶっ殺してルインを手に入れりゃあいい」
ディザイア「…ど、どうやって……?」
相手は英雄エックス。
戦う度に強くなる現在のイレギュラーハンターの最強の一角。
今の自分では、相手の足元にも及ばない存在だ。
シグマ「君にとって悪い話ではないはずだ。ルインのデータさえ入手してくれればエックスやゼロすら凌駕するパワーを与えよう。」
ディザイア「パワーを…?」
シグマ「私達が君に力を貸してやろう。ルインのデータを入手した暁にはエックス以上の戦士となっているはずだ。君はエックス以上の優れた存在になれるのだよ」
ディザイア「私がエックスよりも優れた存在になれる…?」
シグマ「そうだ。全て壊せばいい。エックスを破壊すればルインは君の物となる」
ディザイア「エックスを破壊すればルインさんは…」
シグマ「エックスがいなくなれば、ルインは君を見てくれるだろう。ルインの身も心も君の物になる。」
ディザイア「ルインさんが私の物に…」
ディザイアの胸が高鳴る。
ルインが自分を愛してくれるなら…。
ルインの心をエックスではなく自分の物に出来るなら……。
ディザイア「分かりました。これからケイン博士の研究所に向かい、データを入手してきます。」
シグマ「うむ」
ディザイアは夢遊病者のような足取りで歩いていく。
ディザイアが部屋から出たのを見てダブルは呆れたように自分の主人を見遣る。
ダブル「しかしあんたも随分人がいいな?データ入手の代わりにあんな雑魚を強化するなんてよ。おまけにルインまで」
シグマ「まあ、今の私では
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