暁 〜小説投稿サイト〜
ロックマンX〜朱の戦士〜
第三十四話 失意
[3/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話



























ディザイア「ハハ…。私は、駄目な奴です…。前に所属していた部隊では、いつも役立たず扱いされて………」

A級であっても最下位の実力。
例えB級でもエリート部隊に入れたエックスを始めとする、特A級ハンター達とは雲泥の差だった。
だが、第17番精鋭部隊に転属し、ルインと出会い、ここへ来て、今までの惨めな立場から一転して全てが変わった。
しかし、それは自分の独断行動の失敗と共に泡沫と化した。

ディザイア「ここに来て、ようやく第17番精鋭部隊の一個小隊を任せられたのも束の間…全て台無し…です…」

ディザイアは頭を振り、怒りも新たに拳を握った。
しかし、それ以上に怒りを感じるのは、我が身の傲慢さと無力さだった。

ディザイア「それもこれも…私に力がなかったから…」

そう、エックスやゼロのような力があれば…。

ディザイア「力が欲しい…力が欲しいよ…。力を手に入れ…レプリフォースを…イレギュラーを…滅ぼし…今度こそ…英雄になってやるんだーーーーーっっっ!!!!!!」

ディザイアの叫びが医務室に響き渡った。
絶望に囚われ、悲しみにうちひしがれたディザイアが選んだ道。
それは力を手にし、英雄になることであった。

ダブル「先輩」

ディザイア「!?」

ディザイアが扉の方を見遣ると後輩のダブルがいた。

ディザイア「あなたでしたか…丁度よかった。これをエックス隊長かルイン副隊長に渡して下さい。」

ダブル「分かったデシ。先輩、ハンターベースを出ていく前に会わせたい人がいるデシ」

ディザイア「会わせたい…人?」

誰だと思い浮かべるが、もしかしたら自分の同僚達だと思い、最後に会うのも悪くないと考え、頷いた。

ダブル「よかった!!ついて来て下さいデシ!!」

ダブルに手を引っ張られ、苦笑しながら着いていく。
それがディザイア自身を破滅へと誘う最悪の選択だった。


































ディザイアが連れて来られたのはダブルの私室であった。
彼が辺りを見回すが誰もいない。

ディザイア「ダブル、私に会いたい人とは何処に…」

ダブル「近くにいるデシよ?…ね、シグマ様…」

ディザイア「!?」

凄まじい威圧感を感じ、振り向いた先にはかつて最強のイレギュラーハンターだった、史上最悪のイレギュラー・シグマであった。

ディザイア「な、何故お前が此処に…」

ダブル「それは俺が呼んだからさ」

振り向いた時、そこにいるのはディザイアの見知ったダブルの姿
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ