第七幕 亜空間の支配者
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「ふぅ、やっとか」
額の汗を拭う
狂「呆気なかったな」
「待てよ、おい!」
気絶した筈の男が立ち上がった
「タフな奴だなまだくるのか」
「砕けろぉ!」
男のパンチは速く、無駄のないものに変わっていた
「クソ!」
男の腕をぐるりと回す、すると、それに会わせて男の体もぐるりと回り
地面に背中を叩きつけた
「うっはぁ!」
男は少し呻き、地面に唾を吐いた
「合気道か!?柔道か?」
「知らね、血が流れない戦闘方だ!とかいって教わったから」
「そうかよ?????!」
??「一旦引け???????」
スーツを着て、髪は少々長めで顔は鼻まである白いマスクで隠している
「ボス???!」
B「羽佐間????一度戻ってこい」
「おい!てめぇ誰だ!」
B「申し遅れました、ボスと呼ばれております転生者です」
そう言って頭を下げた
「あ、あぁどうも???????じゃねぇ!てめぇがボスって奴か!」
ボスと名乗るマスクの男を見ていると何かを感じている気がする
『恐怖』『狂気』『冷酷』『憤怒』『憎悪』『歓喜』
いいや、どれも違う。もっと何か?????言葉では言い表せないような何かを感じている
狂「なんだあいつ、胸糞悪いな見てるだけでイラついて来やがる」
狂「“獄炎”」
狂夜の手から凄まじい炎が出た
B「おっとっと」
Bossは指で円の形を作ると炎を全て吸い込んだ
B「少々静かにしてもらえるかな?」
途端、周りの景色が変わった
「ここは?」
B「亜空間とでも読んでくれたまえ????」
四角く、白い柱がそこらかしこにある
途方もなく広い
B「これで死ななければ、亜空間から出してやろう」
指をクイッと動かすと、俺達の頭上に柱が現れた
「??????ッ!!」
狂「クソッどうすんだよ!?このままだと全員スクラップだぜ?!」
幾「落ち着け!策を考えれば何とか????!」
「その必要は無いだろう」
狂「はぁ?お前頭イカれちまったのか?」
「こんなとこで死んでたまるか!」
狂「なら策を考えないと???????」
B「時間切れだ??????落ちろ」
上の柱が音を立てて落ちてくる????????筈だった
B「ッ!???????馬鹿な!?」
「どうした?速く落とせよ?」
俺は頭をチョンチョンと指で叩いた
B「このカスがぁ!」
「どうした?まさかこの俺が“柱に細工をして落ちないようにした”なんて言わねぇよな?」
狂「どんな細工したんだ?」
と俺に耳打ちしてきた
「簡単さ。上の柱に透明な糸を張り巡らせた、結構頑丈なのをな」
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