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【一発ネタ】レイフォンに憑依したオリ主が上から目線で原作をぶっ壊すお話
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ちた日から数えて、グレンダンでは8年の歳月が流れていた。そして現在、グレンダンはかつて無い規模の食糧危機に見舞われている。
「この年代の子供には栄養と休養が絶対に必要なんだ……」
頬を落ち窪ませ目を爛々と輝かせた、未だ十にもならぬほど幼い少年――レイフォン・アルセイフは最愛の少女を懇々と諭す。
彼が自らの食を絶っているのは彼女達を守るためなのだ。
故に愛する彼女と今この場で言い争って彼女に余計な体力を消耗させてしまうような真似は、無論レイフォンにとっては甚だしく不本意なことであった。
「たとえ今のグレンダンで満足なそれを望むのは難しいとしても……」
従ってレイフォンの胸裏には少なからぬ焦燥と困惑が在った。しかし彼の言葉は決して荒ぶることなく慈愛の眼差しと共にリーリンへと届けられる。
そんな年齢不相応の振る舞いをする彼の胸には、やはり彼の未成熟な体躯に見合わぬほど巨大なプレートが吊り下げられていた。
『私達にはあと少しの食料が必要です 《サイハーデン孤児院》』
そう、レイフォン・アルセイフは物乞いをするため二週間に渡ってこの広場――食糧配給が行われる場所の一つ――で立ち続けていたのである。
雨の日も、目つきが気に食わぬと武芸者に絡まれた日も、連日連夜朝から晩まで……しかし、ついにリーリンがデルクを振り切ってレイフォンを阻止しに来てしまった今日ばかりは、レイフォンも日が沈む前に帰らぬわけにはいかないようであった。
もっとも、レイフォンからすれば「よくぞ二週間もリーリンを止めてくれた」という思いなのであるが。
真摯にお願いすればこのような非常識も容認してくれるデルクのことをレイフォンは気に入っていた。
「〜〜〜〜〜〜〜っっ!! レイフォンの馬鹿っ!! もう知らないんだからっ!!!!」
レイフォンのすげない断り文句を受けて、とうとうリーリンは決壊寸前だった両の目からぽろぽろと涙を溢れさせ、捨て台詞と共にレイフォンの下から走り去らんと身を翻した。
しかし、そのような(無駄にエネルギーを消費する)暴挙をこのレイフォンが見過ごすはずも無く。
故に目にも留まらぬ早業でもって胸元の釣り看板を投棄し、リーリンを抱き止めるレイフォン。
当然リーリンは「離して!」とばかりに暴れまわるが、リーリンの細腕でレイフォンの抱擁から脱することが出来ようはずもなかった。
しかし、その一方でリーリンを捕らえたレイフォンもまた困り果てていた。
何故ならば自身の腕の中でリーリンが暴れまわっている現状は、実のところ彼女が走り去るのと大差無いエネルギーを浪費しているからである。
原作知識的にはリーリンはこの食糧危機で命を落とすであろう子供には該当していなかったが、そうだとしても不本
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