第五話
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「聖魔剣にデュランダル、魔王の妹……だが足りないな。お前たちでは決して俺には届かない。所詮は雑魚だ。殺すに限る……と、思っていたが。どうやらメインディッシュが先に到着したようだ」
「ああ、来てやったぞ」
俺はエストを肩に担ぎながらコカビエルの元に歩いていく。
「っ、兵藤君!」
木場祐斗、お前は十分に頑張った。だから、休んでろ。
「ふん、精霊王といっても大した事はなかったという事だな」
……こいつはいきなり、何を言ってんだ?
「ちょっと!?精霊王様達への侮辱は許さないわよ!」
クレアは炎の鞭を握り締めてそう叫ぶ。
「本当の事ではないか。こんな人間に負けるなど……まあ、それも貴様の持っている剣のおかげだろうが……」
コカビエルの言う事も最もだ。俺の力は結局はちょっと強い剣術だけ。
それ以外はエストやレスティア。そしてレン・アッシュドールとアレイシア・イドリースの力による物が大きい。
そして、次のコカビエルの言葉に俺は我慢がならなかった。
「そんな奴等にも負けた《闇の精霊王》など、俺なら瞬殺だな」
「…………まえに………がわかる…………」
「ん?」
「お前なんかになにがわかるっ!《闇の精霊王》の苦悩が!」
レン・アッシュドールは自分の仲間達を助けようとした結果、死んでしまった。
こいつはそんな精霊王をバカにしたんだ……俺の剣術の師匠をバカにしたんだ!
こいつだけは、許せねぇ!!
−イッセー。冷静になれ−
と、その時。俺は俺の中にいるレン・アッシュドールに呼びかけられる。
−イッセー。お前が俺のために怒ってくれるのは嬉しい。だがそんな状態のお前では絶対に勝てない−
でも!
−……代われ。俺がやる。俺も少々我慢がならないからな−
…………わかった。でも、あんまり無茶はしないでくれよ?
−わかってるさ……最強の剣舞姫の異名は伊達じゃないって事を証明してくるさ−
…………人格変換。兵藤一誠からレン・アッシュドールへ…………
俺はそうして自身の深奥部へと向かい、そしてレン・アッシュドール
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