月光校庭のエクスカリバー
第42話
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誰かに渡しておきたかった。
そうすれば再び奴らの手に渡ることも無く供養してくれるだろう。
でもそれは望みすぎなんだろうね。
そもそも即消滅しなかっただけでも。そしてここまで逃げれた事がまさしく奇跡だ。
ドサッ!
体が倒れたようだ。もう体の感覚は消えている。
霞む視界で体がまだ残っていることは分かるが傷口から煙が上がっている。
僕はもうじき消滅するだろう。
せっかく聖剣計画の首謀者に会い、エクスカリバーを見つけたんだ。一本くらいは破壊したかったかな。
まぁ、同志たちの結晶を奴らの手から離すことが出来て、良しとするべきなんだろう。
あの雪の日に死ぬはずだった僕がここまで生きれたことは幸福なんだろう。
助けてくれる仲間と共に過ごす日常で十分な事だったんだろう。
でも僕は自分の復讐に走った。手を貸してくれた仲間を振り切って復讐を成し遂げようとした。
その報いなんだろう。
皆に謝りたかったかな。
イッセー君、朔夜君。無関係の君たちを僕の都合で巻き込んでごめん。
小猫ちゃん。いなくならないでって願い、かなえられそうにないや。
朱乃さんやアーシアさんにも心配かけただろうな。
そして部長。救ってくれたあなたを裏切って自分の道に進んですみませんでした。
―――――そのまま僕の意識は完全に途絶えた。
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