暁 〜小説投稿サイト〜
剣の世界の銃使い
旧友との決闘
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構えられれば、斬撃は通らない。俺の攻撃は威力ではなく切断力に特化しているから、盾の前では、斬撃ではどうしようもない。斬撃ではだが。

「確かに、それは俺にとって効果的だよ。だが、俺だってそれくらいの対策はしている!」

腰から一つの瓶を取り出すと、それを左の投剣に使う。確かに盾は硬いが、なら壊してしまえばいいのだ。今、俺が投剣に塗ったのは腐食毒。くらうと、装備の耐久値がガクっと落ちるスグレモノ。これを使って、盾をぶち壊す。
というか、これ、前のレナとの戦闘でもやった気がするんだが・・・。なにか引っかかる物を覚えつつも、レナの盾に向かって投擲する。放った3つの投剣はレナの盾を見事にこわ・・・さないだと!?

「なっ!?」

「甘いですよ、先輩。それ、前も受けたじゃないですか」

それもそうだ。レナは一度失敗したことは二度と繰り返さない。だが、一体なぜ?腐食毒を、それもレベル5の奴をくらって耐久が落ちていないなんて・・・。

「まだ分かりませんか?じゃ、ひとつヒントです先輩、私の最も得意なスキル、それは何ですか?」

レナが最も得意なスキル!?あいつの武器は槍。いや、これじゃない。じゃあ、アイテム使用系の何かか・・・・?ん?アイテム・・・・!?そういや、そんなアイテムが有ったような・・・!!
そこで理解した。あのカラクリが何なのかを。それと同時にレナの最も得意なスキルを。

「永久保存トリンケットを盾に《装飾》したのか!!」

「あはは、正解ですよ先輩。でも、遅いですねっと!」

レナの射程内に入ってしまい、俺目掛けて放たれた渾身の突きをぎりぎり弾く。
知ってしまえば簡単なトリック。永久保存トリンケットは、SAO内での法則の一つ、全てのアイテムは徐々に耐久値が落ちていく、というのを無効化してくれる小さな箱だ。それをレナは大盾に装飾スキルでもって取り付け、短剣をそれにぶつけることで腐食を無効化した。簡単に見えるが、十センチ四方程度しかない大きさの箱に、俺の投剣を全て当てるレナの技術にも驚かされる。

「この距離まで詰めてしまえば、もう逃しませんよ!!」

確かにこの距離まで来られてしまえば、勝負はもう目に見えてる。レナの猛攻を受け止め、弾き返す。一見互角のように見えるが、実際はそんなことはない。確実に、レナが俺を追い詰めていく。
そしてそんな膠着の終わりは、簡単に訪れた。

カァン

「はい、終いです」

俺の短剣が弾き飛ばされる。このまま一撃くらえば、俺のHPは簡単に半分を切るだろう。
目の前には、勝ち誇った顔のレナ。だがな、それは甘い。まだ終わりじゃないんだよ!

「ホントは使いたくなかったけどな・・」

「なっ!?」

俺の手が動いた瞬間、レナはすぐに槍を振りおろしてきた。いい
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