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IS 〈インフィニット・ストラトス〉 〜運命の先へ〜
第3話 「英国代表候補生」
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う方が無難だろう。さて、何から教えようか・・・。




「うあぁ、頭痛い・・・。」
「・・・デジャヴだな。」

二時間目の休み時間、俺は一夏の机に歩み寄った。今日の放課後の打ち合わせでもしようと思ったのだが、今にも頭から煙でも出そうな状態の一夏を見ると一気にその気が萎えてしまった。

「ちょっとよろしくて?」
「へ?」
「あ?」

背後からの突然の声に思わず生返事をする俺と一夏。振り返ると、ロールのかかった金髪を靡かせた女子生徒が立っていた。如何にも貴族の令嬢といった感じの彼女はあからさまにこちらに軽蔑の眼差しを向けていた。

「まあ!何ですの、そのお返事?わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるのではなくて?」

台詞といい、雰囲気といい、女尊男卑を体現したかのような小娘だな。面倒な奴に絡まれたなぁ。一瞬で話す気が失せた俺は心の中で盛大なため息を吐く。

「悪いな。俺たち、君が誰か知らないんだ。」
「知らない!?このセシリア・オルコットを?!イギリス代表候補生にして、入試首席のこのわたくしを!?」

一夏の言葉に声を張り上げるオルコット。一夏、お人好しなのは結構だが言葉を選べ。こんなプライドの塊みたいな奴にそんな馬鹿正直なこと言ったら反発するに決まってるだろうが。

「あ、質問良いか?」

・・・え、何、コイツって空気を読むってことしないの?出来ないの?コイツの周りだけ違う空気でも漂ってんの?ってか何ですか、その強烈に嫌な予感のする前振りは?

「ふん。下々の者の要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ。」
「代表候補生って、何?」

これを聞いていた周囲の女子が、芸人顔負けの超高精度なずっこけを披露する。お前ら、入る学校間違えたんじゃねえの?ってか一夏さんよ・・・、

「お前、マジで言ってんのか?」
「え、俺今変なこと言ったか?」

自覚なしですか、さいですか。俺、コイツに色々教えなきゃいけないのか?冗談じゃねえ、難しいを通り越して無理だろ・・・。

「信じられませんわ!日本の男性とは皆こうなのかしら?常識ですわよ、常識。」
「そうなのか。で、代表候補生って?」

お前のことは嫌いだが、こればかりは同意するぞ、オルコット。・・・仕方ない、最初のお仕事といこうか。耳かっぽじってよーく聞けよ、一夏。

「多くの国に国家代表IS操縦者がいることは知ってるな?代表候補生ってのは、その候補生として選出される人間のことだ。まあ、研修生みたいなもんだな。」
「へえ、なるほどな。」
「つまりは国家に選ばれたエリートなのですわ!」

・・・俺はそこまで言った覚えはないんだが。まあ、復活が早いのは評価する。評価が低いのは変わらないけ
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