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東方変形葉
日常の中の無限変幻
東方変形葉34話「非想非非想天の娘への天罰」
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っているだろう。しかし、それをプライドが許さない。どんなに攻撃を受けても立ち上がってくる。
「ぅっ・・・くっ・・・」
剣を頼りに、ふらふらと立ち上がる天子。
裕海の目からは、もう光は失われていた。怒りに我を忘れているのかもしれない。
裕海の手であの天人を殺めさせはしない。裕海の手を汚したくないというのもあるが、何より、殺めたことを必ず後悔するだろうからだ。
裕海がスペルカードを構えた。まずい、あれ以上スペカを喰らわせたら、さすがに死ぬ。私が行って止めなければ。
すると、予想外の出来事が起きた。
「「「これ以上はだめ!」」」
裕海の人形と弟子が、天子と裕海の中間地点に立ち、通せんぼをしていた。しかし、裕海の目にはその子たちは写っていなかった。裕海は歩みを進める。しかし人形と弟子は動かない。そして、
「「「だめっ!」」」
人形と弟子が裕海の動きを抑える。若干だが、裕海の目の色に変化が起きた。しかし、構わず進もうとしている。
すると、人形の一人が顔に張り付いた。そしてこういった。
「だめだよぉ、ころしちゃだめなの!今の裕海様はいつもの裕海様じゃないよ、あの人をどうしても殺したいのなら、私たちを殺してからにして!」
と、涙をぽろぽろ流しながら言った。それにつられてもう一人の人形と弟子も泣き出す。
そのときだった。裕海の目に光が戻っていった。そして、冷酷な顔と目は、少しずついつも通りの穏やかな感じになっていった。
「・・・3人とも、ごめん。君たちを殺すことなんてできない。」
そういって、正気を取り戻した裕海は力強く人形たちと弟子を抱いた。
「・・・くぉの・・・」
天人が、ぼろぼろになりながら歩く。裕海は、天人の首元を軽くたたき、気絶させた。
「・・・さて。紫、いるんだろ?紫もこのことに気が付いているんだろ?」
なんと、スキマから覗いていたのがばれていた。
「天人はご覧の通りにしてしまったから、今からこいつの傷を癒す。その間に紫はあの神社を程よく破壊していてくれ。」
私はスキマから出た。
「ええ、わかったわ。それにしても、本当にこの天人を亡き者にしなくてもいいのね?」
「ああ、この子たちのおかげで目が覚めたよ。さて、早くしないと。“癒しの変化”」
両手を天子の方に向けた。すると、みるみる傷がなくなっていく。
裕海からはもう怒りなどは感じられない。それはなぜか。天人をぼこぼこにしたから?いいや、
違う。裕海の本質がとても優しく、寛大だったからだ。怒りに我を忘れている状態の中でさえ、あの子たちの言葉を聞き入れ、受け入れ、自分の愚かさに気が付いたのだから。
さてと、私も頼まれたからには壊しておかないと。



傷を癒し終えた。あとはどこかに寝かしておこう。あ、あの木陰が一番よさそうだ。
振り向くと、いい感じに破
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