暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth6聖王家の番犬〜Meister des SchwerT〜
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とになるよな、今の名乗りで言えば。
それに、目の前に居る騎士リサは、間違いなく私の知るシャルじゃない。シャルと1万年近く共に居たんだ。だから判る。リサの魂はシャルの魂じゃない――つまりは転生体じゃない。だが魂がどこか似ている。そう言えば、シャルには確か姉が居たな。おそらくその姉の末裔だろう。
「はじめまして、騎士リサ。オーディン・セインテスト・フォン・シュゼルヴァロードだ。そしてこの娘らは私の家族で、右からアギト、シグナム、ヴィータ、シャマルだ。もう1人いるが、今回はアムルに留守番してもらっている」
アギト達も紹介し、リサの鍛錬を邪魔しないように闘技場を後にしようと考えたところで、彼女はシグナムに目を向け「よろしければ鍛錬の相手をしてもらってもよろしいですか?」と願い出た。シグナムが私を見る。断ったらシグナムの機嫌を悪くさせそうだし、それにリサの腕も見ておきたい。
「構わないぞ、シグナム。行って来い」
「感謝します、オーディン。騎士リサ、と申しましたね。改めて、私はシグナムと申します」
「騎士シグナム、ですね。一目見ただけで只者ではないと判りました。そちらのヴィータさんやシャマルさんも同様に。オーディンさんに限って言えば謎ですが」
微苦笑するリサ。シグナムとリサを残し、私たちは観客席へ移動。クラウスからの提案だ。巻き込まれては細切れにされる、と。場内の中央で対峙する2人の剣騎士。シグナムはすでに騎士甲冑と“レヴァンティン”の用意を終えている。
リサは静かに鞘から刀を抜いた。刀身が桜色の普通の長さの刀だ。神器・“断刀キルシュブリューテ”のようだが、デバイスだ。カートリッジシステムが搭載されている。
「では騎士シグナム。貴女がお強いのは判ります。ですので、ちょっとまずは軽く打ち合ってみたいのですが」
「はい。私からもお願いします」
「あの、敬語は結構ですよ。私より貴女の方が年上でしょうし」
「・・・判った。騎士リサ。グラオベン・オルデン、剣の騎士シグナム。そして我が魂レヴァンティン。いざ尋常に」
「聖王家直下・近衛騎士団・第四中隊ズィルバーン・ローゼ隊隊長、リサ・ド・シャルロッテ・フライハイト。そして我が心キルシュブリューテ。いざ勝負、といきましょう」
リサのデバイスも“キルシュブリューテ”という銘か。偶然じゃないだろうな。シャルの名と共に“キルシュブリューテ”の銘も語られ続けてきたか。
その短い会話の後、2人は互いのデバイスを構え、間で一度カチンと当て合った。それが戦闘開始の合図となった。互いに瞬時にデバイスを引き、間髪いれずにシグナムは打ち下ろしを、リサは薙ぎ払いを放った。衝突。そこからは嵐のような猛襲が繰り返される。互いに一歩も引かずに斬撃を放ち続け、周囲に激しい火花を散らし続け
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