暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Myth6聖王家の番犬〜Meister des SchwerT〜
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、また聞き耳を立てる。オーディンさんとシャマルさんの2人っきりじゃないから少し安心。
「いや、エリーゼにはあとで話そう。今は知らせない方がいいかもしれない」
なんで、どうしてわたしは仲間外れにされちゃうの? グサリと来た。あぅ〜、なんか事後に話されるとかってキッツイよぉ〜(泣)
「そっか。というかさ、シャマル。マイスター、苦しそうだし、もう少し優しく出来ないの?」
「こればっかりは優しくするとかというのは・・・でも一応。・・・オーディンさん、私に体を預けてください」
ピク。シャマルさんがオーディンさんを誘ってる? ちょっとちょっと。一体何をやって・・・「すまん。少し預ける」・・・えええええっ!?
扉にガッツリ張り付いて、「何やってるの、何やってるの?」中から聞こえてくる声に一点集中。アギトが「あーっ、膝枕っ。あたしだって一度マイスターにやってみたいのにっ」って騒いでるんだけど・・・「ひ、ざ、ま、く、らぁ〜?」わたしだってやってみたくても出来ないのに。
「あん?・・・くすぐった・・・あ、オーディンさん。力を抜いてくださいね」
あーなんかこう、もうイライラ・・・モヤモヤする。もうダメ。開ける。邪魔する。怒っちゃう。わたしが仕事で忙しい時に一体何をやってるんですかっ?って。ドアノブに手を掛けたところで、「エリーゼっ。お客様が」ってわたしを呼ぶ声。振り向けば、モニカと・・・・誰?
「お初にお目に掛かります、エリーゼ・フォン・シュテルンベルク卿。私、クラウス・G・S・イングヴァルト殿下の使者、トーマス・ウェラーと申します。シュトゥラ王都ヴィレハイムの防衛を任されている近衛騎士団に所属しております」
そう名乗った男性、騎士トーマスが深々とお辞儀して来て、わたしも名乗りと挨拶を返した。騎士トーマスに「失礼ですが、騎士オーディンはいらっしゃいますか?」と尋ねられて、わたしは医院の扉を見た。
居る事は居るけれど、ちょぉーっとタイミングがまずいと言いますか・・・。
モニカが「オーディン先生は今、シャマル先生とアギトちゃんと休憩中ですよ」ってドアノブに手を掛けて、わたしが止める間もなく「失礼しま〜す♪」ってノックもしないで開け放った。
「オーディン先生っ、クラウス殿下の使いの方が来てますよっ」
「クラウスから? 手紙を寄越してくれれば良いのにな」
オーディンさんが顔を覗かせて来た。あ、顔色が本当に悪い。アギトとシャマルさん(何か分厚い本を持ってる)もオーディンさんを支えるような立ち位置だし。
「お初にお目に掛かります、騎士オーディン。シュトゥラ近衛騎士団所属、トーマス・ウェラーと申します。クラウス殿下より書状を与っております故、お目を通して頂けますか」
騎士トーマスは近衛騎士団の制服の懐から
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