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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
オリジナルストーリー 目覚める破壊者
StrikerSプロローグ エースとストライカー、それぞれの第一歩
68話:A's to StrikerS(前篇)
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ルフが睨みを利かせてきた。それに対して俺は溜息一つついて、丁度いい高さにあるアルフの頭をポンポンと叩く。
ふと視線を巡らせると、フェイトとヴィータ、それにユーノの三人が一緒にいた。あまり一緒にいるのを見ない所為か、余計に目に入った。
しかもヴィータの表情があまり優れていない様子だったのも、気になった。
「どうしたヴィータ、そんな顔して?この淫獣に何かされたか?」
「六年経ったんだからその呼び方止めてよ!なのはには青い空がよく似合うねって話をしていただけだよ」
あ、なるほど……
「お前、まだあの事気にしてんのか?」
「……うっせぇよ…」
「あんまり気にしすぎるなよ?あれは俺の責任でもあるんだから」
「そんなんじゃねぇって!ただ…」
「ただ?」
「…………」
また黙り込んでしまうヴィータ。三年も前の話だぞ?もういいんじゃねぇのか?
そう思って口を開こうとした時、なのはがフェイトの事を呼んだ。
「あの子達の新しい写真、持ってきてる?ヴィータちゃん達に見せてあげようよ」
「うん、わかった」
「あの子達」というのは、フェイトが執務官になって地上や別世界の仕事で保護した子供達の事だ。その後手紙をくれたりして、時々直接あったりすることもあるそうだ。
「こいつもその手の子供か……エリオ・モンディアル、六歳祝い?」
「うん、色々事情があってちょっと前から私が保護者って事になってるの」
古代遺失
(
ロストロギア
)
の私的利用や違法研究の捜査が、フェイトの主な専門だが、強い魔力や先天技能を持つ子供なんかが、巻き込まれるケースが多い類の物だ。
エリオもそんな子供の一人。俺も何度か会った事がある子供で、結構元気な奴だ。因みに法的後見人はリンディさんだ。
「でもまぁ、お前はそういう子供を助けて回ってるんだろ?」
「そうだね。子供が自由に
未来
(
さき
)
を見れない世界は…大人も寂しいから」
少しだけ表情を曇らせ、写真を見ながらフェイトが言った。まぁフェイトの考えには、俺も同意だが……
「そういう意味では、お前は執務官になれてよかったのだろうな。試験に二度も落ちた時はもうダメかと思ったが…」
「あぅ…!シグナム、あなたは事あるごとに……!」
シグナムもこういった話になると、いつもフェイトの試験の事を話す。二度も落ちたのは確かなのだが……その理由は主に俺なのだ。
フェイトが試験を受けていたのは、なのはが怪我をし、俺が行方不明扱いをされていた三年前。俺の捜索やなのはの看病などで時間を取られ、フェイトは満足に勉強ができなかったのだ。これに関しては、なのはも俺も頭が上がらない思いだ。
「その点、はやてさんは凄いわよね」
「上級キャリア試験、一発合格!」
「ふぇ!?私はその…タイミングとか色々運が
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