第二十一話 語った思い
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「アベルと私はただの旅の仲間だけど?」
温泉でビアンカに「ミレイとアベルってどんな関係?」って聞かれたので私はそう答えた。
「本当にただの旅の仲間?」
「へ?」
「だって前言ってたじゃない。アベルには色々と助けられたって」
そういえばそんな事言ってたな。と私はあることを思い出してしまった。ラインハットでアベルに泣きながら抱きついたことだった。今思い返してもあれは恥ずかしかった。
「あれ……?その反応したって事は助けられたのは戦闘だけじゃないってことよね」
「え。その反応って?」
「いやだって顔赤くなっているじゃないの」
「こ、ここここれは温泉で顔が赤くなっただけで私は別にアベルとあった事を思い返して顔赤くしているってわけじゃあないんだな〜」
「意外とミレイって嘘下手なのね」
oh!嘘がバレチマッタヨ!って私は何でそんなに動揺しているんだろう。
「あ、あのアベルとあった事というのはですね、私が悩んでいるときに助けてもらっただけで別に色恋ってわけじゃあないんです」
「ふ〜ん。少なくとも悩みを打ち明ける相手とは思っているんだ?」
「ぐ、そんなのは他の人にも言えることじゃない」
どうしても私とアベルの恋人疑惑は晴れそうにない。助けてアベえもん。
「あははははは!」
!?どうしたの?暗黒神が封じられた杖でも握っちゃったの?
「いや、ごめんごめん。ただアベルと恋人かなぁって気になってたのよ」
「どうして?」
「だって10年ぶりにあった人が私の知らない女の子連れてて仲が良いんだもの。そりゃ恋人かなって思ったから色々聞いてみたらかなり動揺してて、その動揺っぷりが面白くてつい笑っちゃったの」
「……けど私とアベルは恋人じゃないんだからね」
「それはわかったけど、私も少し意地悪だったかも。ごめんね、ミレイ」
「別に良いよ、ビアンカ」
その後私たちはアベルとの旅のことを話しながら楽しく過ごした。途中アベルが温泉に入ってきそうになったが見事なコンビネーション(ダブルでメラミ。)で男性の方にはお帰りいただいた。
のぼせそうになったので私たちは温泉からでて、着替えた後ビアンカの家に戻りビアンカ特製のミントティーを楽しんだ。アベルやスラリんちゃんたち、ダンカンさんも加わりお茶会を楽しんだ後私たちは寝ることにした。
「ねぇアベル」
「なんだい、ミレイ」
「……ビアンカの隣に寝たら?」
「え、いいよ何か悪い気がするし」
「いいじゃないの。10年ぶりに会えたんだから少しでもビアンカとの思い出、増やしなさいよ」
「……わかったよ」
て事でアベルはビアンカの隣で寝ることになった。二人ともうれし
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