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万華鏡
第八十一話 寮生活その一

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                  第八十一話  寮生活
 五人は宇野先輩に課業の後で寮に案内された、そしてその寮に入ってだった。
 すぐにだ、美優が寮の中を見回してこう言った。
「あれっ、何か」
「どうしたの?」
「結構新しい感じですね」
 こういうのだった。
「思ったよりも」
「出来て十年ちょっと位よ」
「そう、だからね」
 それでだとだ、宇野先輩は靴を脱いで自分の靴箱にその靴を入れながら答えた。五人はその靴箱の近くにそれぞれの靴を置いていた。
「結構新しいのよ」
「そうなんですか」
「それまでにあった寮が古くなってね」
「新築したんですか」
「それがこの寮よ」
 今の女子寮だというのだ。
「だからね」
「新しいんですね」
「そうなの、この寮はね」
 こう話すのだった、美優だけでなく五人に対して。
「お風呂も新しいから」
「広いんですよね、確か」
「かなりね。サウナも水風呂もあるし」
「設備も充実してるんですね」
 景子がサウナもと聴いてこう言った。
「それって」
「そうでしょ、じゃあね」
「今からですね」
「お風呂に入ってね」
 そして、というのだ。
「色々とお話しよう」
「はい、わかりました」
「身体も綺麗にして」
「それと身体もほぐしてね」
 これも忘れずにとだ、宇野先輩は五人に言い加えた。そうした話をしてだった。
 先輩と五人は寮の一階の廊下を進んだ、暫く進むと浴室に着いた。宇野先輩はその風呂場に入っても五人に話した。
「ここが浴場よ、そのね」
「本当に広いですね」
「そうよね」
 五人はその部屋の中を見回して言った、脱衣場だけでもかなりの広さだった。
 それでだ、五人共こう言うのだった。
「このお風呂なら」
「ゆっくり出来るわね」
「身体もほぐせて」
「温まることも出来て」
「よさそうだよな」
「実際のこのお風呂はかなりのものだから」
 先輩は風呂場のその入口で五人に話した。
「だからね」
「はい、今からですね」
「服を脱いで」
「お風呂入りましょう」
 実際にだ、そうしようというのだ。
「それで身体休めてね」
「さっきのお話の続きもですね」
「そのことも」
「この寮のこと話すから」
 実際にこう言ってだった、先輩は五人を脱衣場の空いている場所に彼女達を案内した。そこでそれぞれの服を脱いでだった。
 まずは軽く身体を洗う、そして。
 湯に入る、広い円形の浴槽には六人以外にも十人位いる。宇野先輩はその中で気持ちよくなっている顔でこう言った。
「じゃあ寮のことね」
「はい、この寮ですけれど」
「どんな場所ですか?」
「お風呂場はこの通りでね」
 まずはこの場所から話すのだった、彼女達が今いる。
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