暁 〜小説投稿サイト〜
ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第59話 思いもよらぬ大騒動
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いるわ。でもその代わりに人間界における様々な事柄のレポートや日々の出来事の報告書を挙げなければならないの。普通ならこれらの書類は冥界の教育に関する部署などに挙げられるのだけれど、私達の場合は出生が特殊、つまり魔王さまの妹という理由でこれらの書類を魔王さま、もしくは魔王眷属の方々に提出しているの」

 部長たちそんなものを定期的に提出してたのか。全然気付かなかった。……でもそれがどう関係してるんだ?

「問題は私達が最近提出した報告書にあります。私とリアスは先の聖剣騒動について打ち合わせ通り、『領内に墮天使と、それを追って聖剣使いが侵入、しかし程なくして両者は領内から消えたため、問題なし』と報告書に記しました」

「えぇっと……。つまり打ち合わせ通りなんですよね? 何か問題があるんですか?」

「イッセー、天界には神の子を見張る者(グリゴリ)からことの詳細が伝えられていたのよ。となれば今回の件に噛んでいた私達悪魔側、つまり魔王さまにも神の子を見張る者(グリゴリ)から連絡が来ていると見て、間違いないわ」

「っ!!」

 俺、そして皆も、この時になってようやく事態の最悪さを理解した。つまり……

「俺達が虚偽の報告をしたということが、魔王さまにバレてる?」

 その俺の言葉に、2人は項垂れるようにして頷いた。マジか、それってマジでヤバイんじゃ……

「うふふ、これはもしかすると冥界に強制送還かしら?」

「それならばまだいい方です。最悪の場合魔王さまに虚偽の報告をしたとして処罰される可能性も……」

 その言葉と同時、さっきまでの明るい空気はどこへやら、どん底へと落ちていた。

「あの、墮天使側の報告が嘘だと主張したりとか……」

 と、匙が提案してみるが……

「イリナとゼノヴィアが証言してしまっている以上、流石に無理でしょうね」

「一時的にしのげても、いずれは必ずバレます」

 そ、そんな。じゃあ本当にもうダメなのか? 部長と会長は、もはや諦めたような表情だ。

「……書き忘れた、じゃダメですよね?」

 俺は絶望的な空気の中、それでもダメモトで言ってみる。しかし

「それよ!」 「それです!」

 え、えぇぇぇええっっ!? 意外にも部長と会長が喰い付いた!?

「ちょっ!? 自分で言っておいてなんですけど、それでいいんですか!?」

「えぇ、確かにあなたの言う通りただ書き忘れました、ではダメでしょうね」

「しかしながら補足説明として追加の報告書をあげるのであれば話は別です! 前回の報告書で『問題なし』と挙げましたが、これに補足をするのです! 『前回問題なしと挙げましたが、具体的にはこうこうこういったことがありました。しかしながら特に被害もなくあっさり解決。故
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