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ハイスクールD×D 〜聖人少女と腐った蛇と一途な赤龍帝〜
第4章 俺の幼馴染とテロ屋さんが修羅場すぎる!
第59話 思いもよらぬ大騒動
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合わされたんだ」

 ミカエル!? ミカエルって確か天使の長だよな!? っていうか一介の聖剣使い、まぁエクスカリバーとデュランダル使いは一介の、じゃないかもしれないけど、それでも天使長が人間を呼び出して会うなんてことがありえるのか!?

「それでね、その………………ミカエル様は全部ご存知だったの」

 ………………え? ちょ、それって。

「ちょっと待て、全部って……一体どこからどこまでだ?」

「全部さ。コカビエルを倒して聖剣を回収したのが火織と龍巳だということも、火織にエクスカリバーを貸し与え稽古をつけてもらったことも………………そしてエクスカリバーを我々が必要もないのに折ってしまったということも全部………………」

 と、先程からどんどん意気消沈しながら説明してくれるゼノヴィア。けど俺達はそれに対し何か反応を返すことが出来ずにいた。何故かと言うと、部屋の空気が完全に凍りついてしまっていたからだ。

「その、なんでミカエル様はこのことを?」

 そんな空気の中でも火織がぎこちなくも質問の声を上げる。その問いに答えてくれたのはイリナだった。

「それが、どうやらあの白龍皇が結構前から私達を観察していたらしくて……それで神の子を見張る者(グリゴリ)が内容を細かく報告してきていたらしいの」

 なっ!? 白龍皇が!? っていうかあいつずっと見てたのかよ!?

「にゃぁぁぁ、なんか視線感じるなとは思ってたけど……」

「殺気もありませんでしたし、気付けませんでした……」

「……結界、不可視すればよかった」

 それを聞いて頭を抱える黒歌姉と龍巳、白音ちゃん。いやでももう過ぎたことだし。っていうか誰も気付けなかったんだからしょうがないって。

「それでさイリナ、ゼノヴィア。結局2人はどうしてここに戻ってくることになったんだ? ……もしかしてエクスカリバー折ったことの報復……とか?」

 その俺の発言を聞いたイリナとゼノヴィアは慌てたように首を横に振った。

「いやいやいや! 決してそのような指示は受けていない!」

「えっとね、ミカエル様のご指示なんだけど、私達連絡係としてここに送り込まれたの。『堕天使の動きが不透明で不誠実のため、遺憾ではあるが連絡を取り合いたい』とのことで……」

「……なるほど。つまりあなた達が天使長ミカエルから言伝を受け、それを私が聞いて兄の魔王様に伝えればいいのね?」

「話が早くて助かる」

「あの部長、なんでわざわざイリナたちと部長を介して連絡を取るんですか?」

「膠着状態と言えど天使と悪魔は敵対中。だから魔王様と天使長が直接コンタクトをとるためのホットラインなんて存在しないし、正規の手段で連絡を取ろうにも手紙ひとつ送るだけで幾つもの検閲を通
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