派遣社員になった訳だが……どうしよう
20話
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ふふ、嬉しい評価ありがとう。それと私がマキナ傷付ける事なんてあり得ないから安心してね」
だーかーら、勝手に心を読むな!!
「あの……イザナミさん、失礼を承知でお尋ねしてもよろしいでしょうか?」
「何かな、カナメ君?」
「貴女もマキナさんと同じ、なんですか?」
「そうだけど?」
あっさりと答えやがったな。
まぁ、こいつの場合バレて面倒になったら皆殺しにして口封じすることに、一切の躊躇いを持たないの奴なので、おかしな話でもないか。
「貴女は人類の味方なんで「違うよ」……じゃあ、何の為にフェンリルに味方するんですか?」
イザナミはカナメの眼を覗き込むように見ると、本当に楽しそうな笑みを浮かべた。
「流石、マキナの信頼している人間だね。私に怯えているのに、決して私から視線を外さずに私への問いをやめない。そこの娘のような私達に抗う力も、武器も何も持たずに私に挑む……流石だよ。そんな君が気に入ったから、その質問に答えてあげるよ。
私がフェンリルにいるのはマキナの為だよ、それ以上の理由は一切ないし、もしフェンリルがマキナの為にならないって判断したらその瞬間に潰しにかかるよ」
カナメの質問に答えるイザナミの様子は、神という存在が仮にいるのだとしたらこういう奴だと思わせるような様子だった。
そこには損得などない、ただ自分より遥かに下の存在の動きを見て楽しんでいる。何かの拍子で気が変われば即座に殺すつもりだろうし、もしかすると殺さないかもしれない。
そんな上位種としての余裕が彼女からは溢れている。
「支部長の計画……ですか?」
なっ!?なんでカナメが知っているんだ!?
「へぇー……人類をアラガミから守る計画であるエイジス計画がどうしたのかな?」
「そんな嘘に騙されるほど愚かじゃないつもりですよ、あんな計画なんて子供の考えた計画よりも杜撰だ。少しでも耐アラガミ装甲の事を知っていれば、根本から破綻していることはすぐに分かります。
アラガミの進化に完全に対応できる装甲など不可能だ、アラガミの進化の速度がどれ程のものかを考えれば当たり前の事実だ。
世界でもトップクラスのゴッドイーターが集まる極東支部ですら、居住区を覆う装甲分のコアや素材を集めるので手一杯、いえ、実質足りてないとすら言えるでしょう。事実、アラガミによって装甲が破られることはそんなに稀ではありません。
それをあの巨大なエイジス島全体を覆うアラガミ装甲を全て、アラガミの進化に合わせてどうにかする?
不可能です。
巨大な耐アラガミ装甲だから大丈夫?
進化したアラガミに対応していない装甲なんて、ただの分厚い鉄板ですよ。
そもそも、あそこに運び込まれている資材を少しでも考えれば、その異常性にすぐに気付きます。
運ばれる食料や生活用品などから推測されるエイジス島にいるであろう人間と
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