変化と不変の入り乱れ
東方変形葉30話「白熱!in 守矢神社!」
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開した。よっぽど早苗に勝ちを持って行かれたことが悔しいらしく、しまいには早苗対全員となった。
「ぬぬぬ・・・これっ!!・・・おっと、わあっ!!」
カードをとる勢いのあまり、こっちに転がってきた。何とか受け止めた。
「えへへ、ごめんね〜・・・!?」
諏訪子が俺に受け止められたままの姿勢で何やら固まった。
「・・・・・・」
「・・・諏訪子?諏訪子さん?どうされました?」
「い、いや、なんでもないの。それよりも続けましょ?あっ!このカード揃ってる!」
諏訪子を除く俺たちは不思議に思ったが、それは置いて、再び勝負に白熱した。
・・・早苗に、能力使用禁止が伝わっていなかったのに気が付いたのは、この3時間後だった。
「・・・疲れた。」
あれからどれくらい時間が経ったのだろう。外を見ると、もう外は夕焼けに染まっていた。
「う〜ん、そろそろ帰るかな。あ、今日は飛んで帰るか。」
「あれ、もう帰るのですか?」
「ああ。そろそろ仕事もしなきゃと思ってね。」
人形作りの仕事が少しだけたまっていた。まあ、1時間もあれば片付くから心配はいらない。と、あることを思い出した。
「あ、そうそう早苗。一応これ渡しておくよ。」
渡したのは、ある紙だ。
「なんですかこれ?・・・幻想外雑貨店?への地図?」
「そこの店主とは友人関係でね。客が全然来ないからどうにかしろって。そこには外の世界の雑貨が売ってあるんだよ。その店主も外来人でね。外の世界の住民だった早苗とか、高度技術を持った天狗、河童とかに伝えたらそこに行ってくれるんじゃないかな?と思ってね。」
「ありがとうございます。外の世界の機械に飢えていたわけではないですけど、それでも欲しいものがあるかもしれませんので行ってみますね。天狗さんや河童さんにも伝えておきます。」
「よろしく。じゃあまたな。」
「はい。また今度。」
彼が飛んで行った。ふと、諏訪子様へ疑問があったので聞いてみることにした。
「・・・ところで、諏訪子様はあの時、どうして裕海さんに受け止められた時、固まっていたのですか?」
すると、意外な答えが返ってきた。
「・・・あの子の奥深くに、神力が潜んでいたよ。それも例えようがないほどとても強い神力がね。」
「・・・!?それってどういう・・・?」
諏訪子様は首を横に振って、わからないと仰った。
「ふう、たまにはこうやってのんびり飛ぶのもいいな。」
「そうだねー!」
「きもちいい〜!」
さて、家が見えてきた。そして着陸して扉に向かって歩いた。
その時だった。背中に熱いものを感じた。痛みもあるが、その前に熱い感じが背中にあった。それはまるで、背中をとても深く切り裂かれたように。
俺は意識がもうろうとして、冷たい地面に倒れ込んだ。
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