第四話
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が……」
ルビアはお嬢様育ち故に料理などを人並みにしかやったことがない。そこまでなら何も不安にならなくてもいいだろうと思うだろう。
しかしだ……ルビアはフィアナと同じように奇想天外の調味料や食材を使うからな……。
そのせいで奇想天外な味になる時があるんだ……今回はどうか普通でありますように……!
家に帰ると……リンスレットに見守られながら料理を作るルビアの姿が台所にあった。
よかった……リンスレットが見張ってるんなら大丈夫そうだな……。
「い、イッセー君、もの凄く安心してるね……」
「仕方ないだろ?あの人やフィアナの料理を食えばこうなる」
「そ、そんなになんだ……」
そんなになんだよ、イリナ。お前も食ってみればわかる。
「それで?何か進展はあったのか?」
「いや、一つだけしか手に入れられなかった……この騒動に加担しているフリードと呼ばれるはぐれ神父なのだが……この男は聖剣の性能を神父などを使って試しているらしくてな。それくらいしかわからなかった」
「そうか……本当に俺たちは加勢しなくてもいいのか?」
「ああ、これは私達の問題だ。あなた方を危険な事に巻き込みたくはない」
そう言ってゼノヴィアは食卓にある椅子に座る。
「そうは言われてもな……もう知っちまったんだぞ、俺たちは……」
俺はそう呟いて椅子に座りリンスレットが見張ったルビアの料理を待った……。
ゼノヴィアSIDE
「皆は寝静まったな…?」
私とイリナは皆が寝静まったのを見計らって家を出た。
今日もコカビエル達を捜索するのだ。
「ええ、寝ているのを確認したわ……ねぇ、ゼノヴィア」
「何だ?」
「やっぱりイッセー君にだけでも教えた方がいいんじゃない?」
そしてまた同じ事を言ってきた。イリナはここ数日ずっと同じ風に言ってくる。
「またか……ダメだ、これはわれら教会側の問題だ」
「でも、ミカエル様も言ってたじゃない。「もしどうしようもなくなったら……現地住民である兵藤一誠様を頼りなさい。きっと力になってくれる筈です」って」
「確かにそう言われていたが……」
そう、イリナの言う通り今回の任務を言い渡された時、ミカエル様にそう言われたのだ。
私は誰の事かさっぱりわからなかったがイリナがその後自分の幼なじみだと言ったので驚いた。
しかし疑問も残った……そのイリナの幼なじみはこちら側の事情をなぜ知っているのかという事だ。
ミカエル様も知っているという事はそのイリナの幼なじみは相当関わっているという事だ。
しかしそんな男の名前なんて聞いた事はなかった。
どういう男なのかをイリナに聞いたら
「え、え
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