第十一話
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技術を欲しがりそれこそ、戦争の引き金になりかねないからかか」
「そうです。例外的に、全世界に均等に供給出来る物については、出していますけどね」
そう。新型OSは金さえ払えば何処の国にも、買える様には表向きなっている。まあ、アメリカには売らないけどな。
「成る程な。だから日本一国だけに、便宜を図る訳にはいかないのだな?」
「はいそうです。しかも、戦闘機等の技術関連の交渉は、本来巌谷中佐が行うべきなのでは?」
普通に考えても、彩峰中将より技術厰の副部長の巌谷中佐が交渉を行うのが良いと思うのだが。
「本来なら、そうなのだが不動准将と巌谷中佐では、流石に階級差があるので私がすることになった」
「そうですか。なら、立ち会うだけでも居た方が良かったのですがね」
苦笑いする彩峰中将。はて?変な事を言ったか?
「まあ、今頃篁中尉に殴られているだろうな」
「なんでまた?殴られているですか?」
「まあ、なんださっしといてやってくれ」
いや、流石に意味が分かりませんよ。また、巌谷中佐が篁中尉をからかったのかな?
(まあ、不動准将が関係しているんだけどな。鈍いのは、大変だぞ不動准将)
「まあ、今回の交渉は残念だったが、君に助けられた恩は忘れないからな。もし、力が必要になったら連絡をくれたまえ」
「此方こそ、彩峰中将に会えた事が最大の成果ですから。もし、日本が有事の際にはメビウスは全面的に支援をすることを、約束致します」
「ありがたい。その時は是非力添えを願いたい」
お互いに立ち上がり、握手を強く交わす。その後、彩峰中将と沙霧中尉は部屋を退室した。残されたのは、月詠大尉と俺達だけだ。月詠大尉が、俺の前に座り直した。
「真耶さんは俺に用が有るんだよね?」
「そうだ。悠斗が私達との約束を忘れて、他の女と遊んでいることについてな!」
え?何のことですか?この世界の俺はどれだけ約束事してるんですか?全く分かりませよ!まて、達て言ったよな!他にも誰かに言ってるのか?
「真耶さん、どんな約束したっけ?」
「なに?忘れたとか言うのか?」
真耶さんからどんどん黒いオーラが発生する。マジで危険だ!
「いや、確認したかっただけですよ。間違えてたら嫌ですから」
「そうか。疑って済まないな。約束の事だが、私達と結婚することだ」
え?今なんて言いました?結婚て、聞こえた気がしたんですけど?聞き間違えたかな?
「え?今結婚て今言いませんでしたか?」
「うん?そう言ったが何か間違えだったか?」
いや、そんなに堂々としないでください。左右から嫉妬のオーラ全開なんですが。
「まあ、お互い良い年になったから、そろそろ真面目に考えて欲しいがな」
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