第七話:友の為の選択
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
クス様に連絡を取り祐斗について聞いた
ちなみに対価としてこの前あった球技大会のリアス先輩の戦績を教えた
……正直こんなもので対価になるのかと思うがサーゼクス様は十分すぎると喜んでいたので良しとしよう
そして、全てを聞いた後に思わず怒りが込み上げてきた
……祐斗を苦しめた過去ではなく自分にだ!!
「俺は親友がそんな過去を抱えて生きているのにも気づけなかったのか…っ!!」
気づくことが出来なかった自分が恨めしい、何も知らずに笑っていた自分がっ!!
「素直に聖剣計画に怒れればいいんだけどな……(分史世界を壊してきた)俺が言えた口じゃあないからな……」
分史世界を偽物として壊して来た俺は恐らく同類――いや、それ以上の人殺しだな
俺にそいつらを責める権利なんてない、だけど――
「親友が苦しんでいるのを見過ごすことなんて出来ない!!!」
例え偽善者と言われようが同類と言われようが必ず祐斗を助けてみせる!!
それが――俺の選択だ!!!
「ナァー」
ふと振り返ると心配そうに俺を見つめるクロと目があった
「クロ……大丈夫さ、ちょっと、友達のために怒っただけさ」
意味が分かるかは分からないけどなんとなく伝わる気がして顎を撫でながらクロに話しかける
「にゃ!!」
ちゃんと伝わったのかそんな返事が返ってくる
ああ……本当に可愛いやつだな
愛しさが爆発してつい身体中を撫でまわしてしまった
ちょっと強くやりすぎた気がするが喜んでいたのでまあ、いいだろう
それと、クロはお腹から胸にかけてが弱いらしくそこを撫でるたびに鳴き声をあげていた
side:クロ(黒歌)
「俺は親友がそんな過去を抱えて生きているのにも気づけなかったのか…っ!!」
散歩を終えて家に帰ってくると突然ルドガーの叫び声が聞こえてきた
今までルドガーの怒鳴り声なんて聞いたことがなかったのでビックリして思わず後ずさりしてしまう
いったい、どうしたんだにゃ?ルドガーの友達に何かあったのかにゃ?
「素直に聖剣計画に怒れればいいんだけど…………俺が言えた口じゃあないからな……」
聖剣計画……
確か聖剣の使い手になるために集められた子供達が皆殺しにされたって話のはずにゃ
もしかして……ルドガーの友達が聖剣計画の生き残り?
それにしても『俺の言えた口じゃあないからな』ってどういう意味にゃ?
まるで自分がそれ以上の――人殺しみたいに言うなんて……
ルドガー……あなたはいったい何者なのかにゃ?
「親友が苦しんでいるのを見過ごすことなんか出来ない!!!」
ルドガーのことは正直わからないことだらけ、でも――
「ナ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ