派遣社員になった訳だが……どうしよう
19話
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然だろ?」
実質身内のようなもんだからな、多分カノンが死んだら多分二度と立ち直れないだろうな。
あんな思いは五年前でもう十分だし、絶対にあんな事は二度とゴメンだ。
あの家族の事はもうある種の戒めになっているからな、あの家族に誓って俺は俺の関わった全てに関わり抜くって決めたんだよ。
全く、もう少し身長があれば頭でも撫でてやるんだが……既に背は並ばれてしまったからな。流石にもう諦めているが自分の背の低さが恨めしい……
「さて、行くぞ」
「はい!!」
銃型神機であるカノンを後ろに、俺としては慣れないが剣型神機を模した右腕で前衛の真似事だ。
流石にコンゴウを相手するのに具足など使った場合、一撃で倒してしまい教育にならない。このレベルの相手をするには相当の縛りが必要で、散々考え抜いた結果こんなゴッドイーターの真似事をする事になった。
ん?ああ、いるな。コンゴウ一体にオウガテイルが三匹、小競り合いの最中のようだな。
「カノン、どうする?」
「えっと……コンゴウから倒してから、弱いオウガテイルを倒す、でしょうか?」
「……分かった」
はぁ……左腕も準備しておかなきゃならんな。
「行くぞ!!」
俺はコンゴウの懐に潜り込み、右腕を振り抜く。切れ味も大分落としているのもあって、鈍い音が響くだけで刃は余り深く切り裂けない。
そして、後ろからカノンの砲撃音が聞こえたので、横に跳んで味方の援護という名の攻撃を回避する。
神機との相性良さゆえの威力の程はかなりの物で、俺の一撃でよろけていたコンゴウはその砲撃で仰向けに倒れた。
そして、いつもの声が聞こえる。
「ねぇねぇこの程度なの?あなたって!」
ああ……やっぱり、こうなってしまったんだよな。
まぁ、今はそんな事よりコンゴウから狙いを変えてカノンに襲い掛かろうとするオウガテイル二匹に、左腕を変化させた銃から高出力のレーザーを放つ。
一匹はそのままカノンに飛び掛かったが、これはミスではない。彼女はオウガテイルを視界の端に捉えた瞬間、神機の銃身をオウガテイルの大きく開かれた口に突っ込む。
オウガテイルもそれは想定外だったらしく、ジタバタともがいているが当然その程度でどうにかなるはずもなく、全くもって無駄な足掻きになっている。
「あはっ!綺麗に弾けなさい!」
そのまま引き金を引かれたオウガテイルがどうなったかは……空気を入れすぎた風船とでも言えば分かるだろう。
そして、恍惚とした表情を浮かべながら仰向けに倒れているコンゴウを見つけ、大砲型とでも言うべき神機を抱えて跳躍する。
その着地地点にはコンゴウの腹が……
カノンはその柔らかな腹を銃型神機で強引に突き破り、実に嬉しそうな表情を浮かべて何度も引き金を引く。
「その悲鳴、最高よ!!」
……さて、あの爆散したトマトからコアは取り出せるだ
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