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萌えろ!青春ポッキーズ!
ツンデレ2
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んてもう予測がついている。
「え、君が恋?ブハッ……あ、ちょっと待って笑いが止まらな…アッハハハハハ!」
そうしてひとしきり笑った後にとどめを刺すんだ。
「それで?君が好きになったのって、人間?」
 想像して鳥肌がたった。だめだ、こんな奴に相談なんてできない。
 俺は、後者を選び大人しい方に電話を掛けた。
『―――誰?』
そろそろ留守番電話に切り替わりそうになった頃、眠そうな声がした。
「あ、悪ぃ。俺だけど、寝てた?」
『別に平気だよ。帰省先に親戚が大集合してて全然寝た気がしないまま一週間過ごしたあげく、次の日から友達が遊びに来て三日間くらい完徹して友達がちょうど帰ったからさてやっと寝られると思ってた時に電話の音で叩き起こされた、なんてことはないから安心して』
「分かった、二日後くらいにかけなおすからホントにごめん!」
まさか、そんなに寝ていないとは思ってなかった。夏休みだからって、こいつが不規則な生活をしているなんて、想像がつかなかったから。
しかしこの問題は二日も待っていられないんだ!ポッキーちゃんがいつもの格好で来店するのは明後日なんだよお!
 ベッドに寝転がって本気で悩み続けることおよそ十分。俺は、結局もう一人のデリカシー0のイケメンに電話するほかないと悟った。そして俺は――
『はい、もしもし――ああ、君か』
爽やかな声を相槌に事情を説明し、
『え、君がまさか恋愛相談?ブハッ…あ、ちょっと待って笑いが止まらな…アッハハハハハ!』
想像通りの反応をいただいた後、
『それで?君が気になってるのって、自由研究で出会った微生物かなにか?』
 推測上回るとどめにより、心をバキバキに折られたのだった。

さらに後日談として、ポッキーちゃんにあの日以来避けられている。それはもう、あからさまに。
 こうして、俺の恋は失恋という形もなく幕を閉じた―――――かのように思われた。

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