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萌えろ!青春ポッキーズ!
ツンデレ2
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「最近ゲリラ豪雨とか多いからね。急に降り出したら、駆け込むべきはコンビニだろ。そこに傘を置いておけば売上アップなんだからね!」
 さすが店長、と思う一方で。
ドヤ顔じゃなければいいのにな、と思ったのもまた事実だった。
 しかし、雨はその後本当に降り出した。しかも結構激しく。
道行く人たちが慌てだすのが分かる。店長の言うとおりだったわけだ。
ただ誤算としては最近続くゲリラ豪雨のせいで折り畳み傘を持ち歩く人が増えていた、という点だろうか。客の入りはいつもと変わらず、傘もそんなに売れる気配がない。
「―――あれ?」
 そういえば、と思って雑誌コーナーを見る。そこにはポッキーちゃんの姿があったが、その様子がいつもと違う。
 簡単に言えば、余裕がなさそうだ。遠目からもおろおろしているのが分かるほどで、いつもの無表情が崩れている。
――ああ、これは。俺は客がいないのをいいことに推測を始めた。
傘を持っていなかったんだろう。それだけなら、濡れて帰るという選択肢か傘を買うと言う選択肢がある。この様子だとポッキーちゃんは傘を変えるほどのお金を持っていなかったようだ。
それなら、濡れて帰るという選択肢があるが……
「あの恰好じゃ、ダメだろうなあ…」
  白いレース生地のチュニックは、ただでさえ下着のラインが透けないか心配になるほどの薄さ。
そんな恰好のまま雨に濡れてしまったら―――想像に難くない。
 いつ止むか分からない雨。完全に帰れなくなってしまった状況。
おろおろする材料としては十分じゃないだろうか。
(さて、俺はどうしたらいいかな)
 若干気になっていた子がピンチ。ここは、男としてかっこよく助けるべきじゃないだろうか。
「て、店長」
俺は慌てたように話しかける。もいちろん、演技である。
「俺、午前までのシフトなんスけど傘がないんですよー!」
「ええ、そうなの!じゃあ、午後までいなよ」
――何を言っているんだ、このおっさんは。
「そ、そうはいかないッス。いろいろ用事もあるし。濡れて帰るには遠い距離なんですよ!店の傘買っちゃダメっスか?」
 拝むようにして店長を見ると、肩を竦めて傘を見た。許可は下りたらしい。
「じゃ、じゃあすみません…」
そう言って控室に戻りリュックを漁る。
「財布と――あ、やっぱり持ってきてた」
 連日のように続くゲリラ豪雨。家も結構遠いので、傘はずっと持っていたりする。
店に戻って、数分の間客として店長から傘を買った。
 いまだ激しい勢いで降り続ける雨を、不安そうに見ているポッキーちゃん。
俺は、棚整理の名目で雑誌コーナーに近づいた。
「あ、あの…」
小声で話しかけると、ビクッと身体を縮ませた後に俺の方を見てきた。
――ヤバい、まともに見られると照れくさい。
 雑誌を読むふりをしてと
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