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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
救出
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ゃん!?」

「ママ!?」

 はやてとヴィヴィオの声が後ろから聞こえた。しかし、「ごめん」と心の中で彼女達に謝ると、なのはは重力に引かれるまま落下していく聖を掴もうと手を伸ばした。

「聖くん!! 手を伸ばして!!」

 なのはの声が聞こえたのか、聖はゆっくりと手を伸ばした。なのはと聖の手は何度かかすったが、やがてなのはが聖の手首をがっちりと掴んで自分の方に引き寄せた。

 ……魔力は少ないけど、地表ギリギリで放出できればクッションが出来るはず!!

 決死の覚悟で迫る地表を見つめるなのはは、聖のダメージが少ないように彼を胸に抱きこむ。

 しかし、地表まであと五十メートルほどまで迫った瞬間、彼女の視界の端に金色の閃光が光った。

 それを見た瞬間、なのははかけがえのない親友の名を呼んでいた。

「フェイトちゃん!!」

 瞬間、なのはと聖は地にぶつかるギリギリでフェイトに抱きとめられた。

「間に合った……!!」

「うん! ありがとう」

 なのははフェイトに礼を言い、フェイトもそれに頷くと、ゆっくりと二人を降ろした。

「二人とも大丈夫?」

「うん、私は大丈夫なんだけど、聖くんが……」

 なのはが言うとフェイトも聖の方に視線を向ける。彼の口の周りには真っ赤な血がこびり付いており、胸を苦しそうに押さえては口から大量の血を吐いていた。

「ゲホッ! う……ぐぅ……!!」

「聖!! しっかりして聖!!」

「聖くん!!」

 二人が呼びかけると、待機状態でいたクラウンが二人に声をかけた。

〈お二人とも、まずは冷静にシャマル様を呼んでください。あと、病院の確保を〉

「う、うん! わかった」

 フェイトは言うと通信回線を開いてシャマルと他の医療スタッフに連絡を取った。

 遥か軌道上ではアルカンシェルによって撃たれたゆりかごが大きな爆発を起こしていたが、なのは達は聖を助けるのに必死だった。
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