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魔法少女リリカルなのはStrikerS-King Seong clone of another-
救出
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大丈夫ですよ。それに、ヴァイス陸曹からはどんな風に扱ってもいいって言われてますから」

 聖の心配をよそに、ティアナはそういいきると「さぁ早く!」と急かした。

 はやてと聖はそれに頷くと、バイクへと乗り込んだ。

「それじゃあしっかり掴まってて下さいね。行きますよ!」

 ティアナはそういうとスバルと共に出口に向かって走り出す。










 衛星軌道上に浮かんでいるクラウディアのブリッジでクロノは難しい表情をしていた。

「……ゆりかごが上がるまであと三分か」

 そう言う彼の手にはアルカンシェルのキーが握られており、目の前には発射用の鍵穴型のモニタが浮かんでいた。

「帰って来い。なのは、はやて、聖……!!」

 友人達の名を呼ぶと、それに答えるように女性オペレーターが声を発した。

「提督! ゆりかご内の最深部にいた高町なのは一等空尉、ならびに八神部隊長、白雲聖執務官がスバル・ナカジマ二等陸士、同じくティアナ・ランスター二等陸士によって救助されたとの連絡が入りました!」

 その報告を聞き入れた瞬間、クロノは肩の荷が下りるような感覚に襲われたが、気を緩める事はなく、冷静に言い放った。

「まだ気を抜くなよ。ゆりかごが軌道上に上がり次第、アルカンシェルの正射を始める。他の艦にも連絡を」

「はい!」

「……ここからは、こちらの仕事だ」

 クロノは真剣な眼差しでゆっくりと衛星軌道上に上がってくるゆりかごを見据えた。










 ゆりかごから脱出を遂げたスバルたちはヴァイスが操縦するヘリに戻った。

 ヘリにはヴィータやシャマルの姿もあり、帰ってきたなのはやヴィヴィオ、はやてを出迎えた。

 ヴィータは血まみれで大丈夫か疑いそうになったが、割と元気そうであった。

 聖もクラウンを待機状態に戻し、皆の下に行こうと一歩足を踏み出した。

 が、その瞬間、彼の視界がぐにゃりと歪み腹の底から何かがせり上がってくるのを感じた聖は、口元を押さえる。

「聖くん?」

 なのはが聖の異変に気がついたのか、声をかけるが、聖はそのまま覚束無い足取りで開きっぱなしだったハッチの方まで行ってしまった。

「聖くん!? そっちはあぶな……」

 なのはがそこまで言ったところで、聖は口から大量の血を喀血した。

 その光景に皆が驚愕の声を上げる。

 しかし、聖は皆を安心させようと笑みを見せながら皆に言う。

「だい……じょうぶ、だ。……俺なら……へい……き」

 瞬間、聖はヘリのハッチから落ちた。

 一瞬の静寂がなのは達の間に流れたが、次の瞬間、なのはが聖を追うようにヘリから飛び出した。

「なのはち
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