ちょっとした小話
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追撃が・・・。
「何だお前、冒険者のペナルティーの帳消しなんぞお願いしたのか? そんなこと職員がしたら一発でクビになるに決まってるじゃねぇか。」
「うるせぇ、知らなかったんだよ!!」
「いや、知らなかったじゃ済みませんよセイトさん・・・。」
サリナまで・・・・。まぁ正論なんだけど・・・。
「何かすみません、俺のせいで・・・。」
「いえいえ良いんですよ。私の代わりに男爵様に攻撃してくれたじゃないですか。」
そう言って笑うネーナさん、えぇ人やぁ・・・。
「まぁ、それでも悪いと思ってくださってるのなら思いを無下にしてはいけませんね。じゃあ許してほしかったら私を貴方達の旅に同行させてください。」
「ハイ?」
と思ってたら更なる爆弾発言の前フリでした、畜生・・・。
あぁ、メッチャいい笑顔浮かべてる・・・。策士やぁ・・・・。
でも、この状況は断れないよなぁ・・・。
俺を助けてくれる筈の仲間たちは、オッサンはニヤニヤ、サリナは膨れてて役に立たない・・・。
てかサリナ、何でお前はそんなに不機嫌なんだ?
まぁ兎に角、詰んだな・・・。
「・・・えぇ、いいですよ。歓迎しますネーナさん。」
そう言うと、ネーナさんは花が咲くように笑って
「良かったです。私はネーナ・チュミン。ランクC+のアーチャーです。よろしくおねがいします。」
その笑顔を見てときめいたのは、オッサンやサリナには絶対に内緒だ。
【小話その3 ニュース】
sideタルタス
時は宿場町に着く1日前。俺は馬車の中で新聞を読んでた。
この新聞ってのは便利なモンで、新聞会社と契約したら、その会社固有の特殊系統魔法で何処にいようが新聞を転移させてきてくれる。事前に個人情報を聞いたりとかも殆どないのにだ。
まぁ、そんなことはさて置き。
その新聞を俺が読んでる時、ある見出しが目に留まった。
『辺境交易都市「ジェリア」領主の家、何者かに襲撃されて全焼』
記事を読んでみると、何でも俺らが出発する前日の夜。あの男爵の家に誰かが侵入したらしい。
男爵はその男に恨みがあったようで、大怪我を負ってたにも関わらずソイツに魔法をぶっ放した。
だがその魔法の火球が何倍にもなって撥ね返ってきて、男爵及び男爵の屋敷が全焼したってのが事件の大まかな話。
目撃者によると男の顔は分からんかったが、真っ赤な鳥人のような魔物を引き連れてたらしい。
「・・・・・・。」
一先ず新聞を置き、俺は目を瞑る。
瞼の裏に映るのは、昨日来た刺客を仕留めた時のあの不思議な小僧、ヨシュアの姿だ。
昨日の刺客は魔法使いだったらしく、姿も見えんのに四方から火球が飛んできた。
サリナはまだまだ冒険者としては未熟であまり戦えんし、俺も近接
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