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東方変形葉
変化と不変の入り乱れ
東方変形葉27話「夢幻泡影」
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ったよ。それにしてもお前はもう帰らなくてもいいのか?もう暗いけど。」
時間で言うとだいたい深夜の1時くらいになるだろう。
「ふん、仮眠をしてきた。一度まだ日が落ちて間もないころにお前があの中国人みたいなやつと戦っているのを見て、お前と一度話をしようかと思ったら、周りのやつがうるさくてな。だから一度帰って寝て、人が全然いない時間帯にやってきたのだ。」
ああ、確かににぎわっていたな。
「まあ、俺はもう寝るがな。」
響希が帰ろうとしたその時、
「はあ〜い。裕海、戦いましょ。そこの人間も、めったに見られない私のスペルカードを見てから帰って寝なさいよ。」
紫がスキマから現れた。どうやら事前に仕掛けていたスキマらしく、スキマを開いた時もあまり疲れてはいなかった。
「あんた誰?」
「あなたから名乗りなさい。」
「はあ、俺は善知鳥響希だ。幻想外雑貨という店の店主だ。」
「私は八雲紫。この幻想郷の管理人よ。」
2人は互いに自己紹介をした。
「さて、さっき氷精も不死鳥の蓬莱人も風祝も毒人形もメイドも悪魔の妹も落としたし、あと残っているのはあなたと霊夢だけよ。」
おや、もうクライマックスか。
「だから、まずはあなたを落としてから霊夢を落として、優勝するの。主催は私だけどね。」
ふうん?という表情をしていて、ふと考えたことがあった。紫は何か企んでいると。しかしその“何か”がわからない。はっきりしない。そのとき、響希が口を開いた。
「・・・このイベント、無意味に始めたわけじゃないんだろ?“主催”の八雲紫さんよ。」
あいつは気づいていたのだ。俺が考えていた、はっきりしないもやを晴らす事実を。ああ、忘れていた。あいつの能力は、五感と六感で分析する程度の能力だったな。たしかそれともう一つ持っていたな。
「あらあら、どういうことなのかしら?」
「ふん、簡単なことだ。どうやら君は、とてもめんどくさがりな妖怪のようだな。しかしそんなめんどくさがりな妖怪が思いつきだけでこんな面倒なイベントを始めると思うか?思いつきだけなら、飽きてしまうのが世の常だ。まあ、ここからは俺の六感が分析したことだが、君は恐らく重大な調査をしているな。それも2つ。一つは、この幻想郷の住民がどれほどの力、精神力、判断力など様々なものどれほどを持っているかを図りたかった。そのためには能力は邪魔だ。だからスペカ以外の能力効果を制限した。そしてもう一つ。幻想郷の住民のその様々なものを向上させるため。本来修行していない者も、このイベントなら絶対参加で、出場せざるを得ない。」
紫はかなり驚いた顔をしていたが、すぐにふふふ、と妖しい笑みを浮かべてみせた。
「ご名答。その通りよ。あなたなかなかできる人間ね。」
「ほめてもらっても困る。分析するのは俺の趣味みたいなものだからな。」
紫はくすっと
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