宮藤芳佳
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われても、そんな実感は湧かないけどね。
「そう言えば、昇格したそうね。おめでとう」
「どうも」
私は今までの経験のせいか、同じ部隊の仲間以外は信じることができなかった。
「どうすればいいのかしら?」
ミーナ中佐の気持ちも分かるけど、これが私なの。ごめんなさい。
〜同時間帯〜
「坂本少佐!」
私は、廊下で坂本少佐を見かけると、真っ先に声をかけていた。
「お前はたしか・・・」
「里山です。里山颯です。」
「そうか、里山か!」
絶対私の名前知らなかったでしょ。でもいまはそんなことはどうでもいい。
「坂本少佐。私と飛行訓練をしてくれませんか?」
「訓練か!よしっ、やろう」
「ありがとうございます!」
ちなみに、私が教わりたいのは坂本少佐や、根岸少佐が得意とする左捻りこみ。私も出来ないことはないけど、理恵から「雑だね♪」と言われる。それが悔しくて仕方がない。
「里山」
「はいっ!」
「どうした、そんなに驚いて」
坂本少佐が急に話しかけてきたからに決まっているじゃん。
「いえ、なんでもありません」
「そうか」
一体、なんのようなの?
「里山、ひとつ提案があるんだが」
「提案ですか?」
「ああ、宮藤たちも呼ぼう」
新人教育ですか。私は別に構いませんけど。
〜〜
「はぁ〜、またですか」
「また?前にも同じようなことがあったのかしら?」
前と言うより、いままでは年がら年中こんなことばかりやっていたよ。
「いえ、なんでもありません。それで、私たちにこんなことさせていいんですか?」
「あなたたちが一番適任じゃないかしら」
ごもっともです。
「わかりました。引き受けましょう」
「ありがとう。助かるわ「ただし、私だけでやらせていただきます」えっ?」
「だから、私だけでやると言っているんですよ」
「危険すぎるわ!」
そんなのは十分承知してるけど、やっと戻ってきたこの時間を私は奪いたくない。
「それでもこれが私の意思ですから」
あの子達の未来は明るくあってほしい。ほしいと言うのも間違いかもしれない。なければならないの方が正しいだろう。
ガチャ。
う〜ん。やっぱり隠れていたんだ。
「理恵!!私も連れてって!!一人で行かないで!!」
知香らしいね。でもごめんね。これだけは私一人でやらないとダメなの。
「ごめんね。これだけは私一人でやると決めたの」
「理恵!!!」
「ごめん、絶対に戻ってくるから」
「でも、でも〜」
ここまで私のことをを心配してくれるな
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