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ストライクウィッチーズ  扶桑海軍119航空隊
宮藤芳佳
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われても、そんな実感は湧かないけどね。

「そう言えば、昇格したそうね。おめでとう」

「どうも」

私は今までの経験のせいか、同じ部隊の仲間以外は信じることができなかった。

「どうすればいいのかしら?」

ミーナ中佐の気持ちも分かるけど、これが私なの。ごめんなさい。




〜同時間帯〜




「坂本少佐!」

私は、廊下で坂本少佐を見かけると、真っ先に声をかけていた。

「お前はたしか・・・」

「里山です。里山颯です。」

「そうか、里山か!」

絶対私の名前知らなかったでしょ。でもいまはそんなことはどうでもいい。

「坂本少佐。私と飛行訓練をしてくれませんか?」

「訓練か!よしっ、やろう」

「ありがとうございます!」

ちなみに、私が教わりたいのは坂本少佐や、根岸少佐が得意とする左捻りこみ。私も出来ないことはないけど、理恵から「雑だね♪」と言われる。それが悔しくて仕方がない。

「里山」

「はいっ!」

「どうした、そんなに驚いて」

坂本少佐が急に話しかけてきたからに決まっているじゃん。

「いえ、なんでもありません」

「そうか」

一体、なんのようなの?

「里山、ひとつ提案があるんだが」

「提案ですか?」

「ああ、宮藤たちも呼ぼう」

新人教育ですか。私は別に構いませんけど。




〜〜




「はぁ〜、またですか」

「また?前にも同じようなことがあったのかしら?」

前と言うより、いままでは年がら年中こんなことばかりやっていたよ。

「いえ、なんでもありません。それで、私たちにこんなことさせていいんですか?」

「あなたたちが一番適任じゃないかしら」

ごもっともです。

「わかりました。引き受けましょう」

「ありがとう。助かるわ「ただし、私だけでやらせていただきます」えっ?」

「だから、私だけでやると言っているんですよ」

「危険すぎるわ!」

そんなのは十分承知してるけど、やっと戻ってきたこの時間を私は奪いたくない。

「それでもこれが私の意思ですから」

あの子達の未来は明るくあってほしい。ほしいと言うのも間違いかもしれない。なければならないの方が正しいだろう。

ガチャ。

う〜ん。やっぱり隠れていたんだ。

「理恵!!私も連れてって!!一人で行かないで!!」

知香らしいね。でもごめんね。これだけは私一人でやらないとダメなの。

「ごめんね。これだけは私一人でやると決めたの」

「理恵!!!」

「ごめん、絶対に戻ってくるから」

「でも、でも〜」

ここまで私のことをを心配してくれるな
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