暁 〜小説投稿サイト〜
萌えろ!青春ポッキーズ!
ツンデレ
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茶髪が寄ってきたらしいけどそれどころじゃない
 たぶん、俺の顔は酷いことになってるんだろう。心なしか周りの温度が下がった気がするし冷や汗が止まらない。
「ただでさえ性能が悪いのに、暑さのせいでその脳みそ溶けちゃったの?返事してよ、ねえ」
あれ、今結構ひどいことを言われた気がする………
「君がいなかったら僕は、僕は―――――このからかいたくなる気持ちをこっちにぶつけなきゃいけなくなるんだよ!」
イケメンがきょとんとしている茶髪の方を指差した。次の瞬間、俺の腹に強い衝撃。
「ぐふぉっ!?」
 目が覚めた。ていうか我に返った。
横を見たら、殴った犯人とイケメンは黙って握手を交わしていた。
「―――っ、てめえら………!」
どういうことだ、人の腹にパンチいれておいて、という俺の言葉は双方から伸びてきた手によって封じ込められた。
「ねえねえ、なんで固まってたの。まさか本当に脳みそ溶けたわけじゃないよね」
「溶けたわけではなさそうだよ、そもそも溶けるほどの脳みそがこいつに詰まってるとも思えないし」
 おいこら、確かに学年2トップのやつらに比べたら俺の脳みその性能なんてたかがしれてるよ!だがしかし、言いすぎだコノヤロー!
「フリーズしながらぶつぶつなんか言ってたよね。あれなに?」
「呪いでもかける気かな、そんなもの僕らで跳ね返せるのに」
 そんなことはしない!だって絶対効かないじゃん、特にイケメンの方!
最後に二人は、
「で。なんで君はそんなに暴れているの?」と同時に言ってパッと手を離した。俺は解放された瞬間、大きく息を吸い込んだ。
「てめえら!人が黙ってたら言いたい放題言いやがって!俺がフリーズしたのは脳みそ溶けたわけじゃねえし、性能に異常があったわけでもねえよ!」
「じゃあ、なんだったの?」大人しい方が首を傾げて尋ねる。
「―――なんでもねえよっ!」俺はぷいっと顔を背ける。
その女の子知ってますなんて言えない。ましてその子が気になっているんですなんて言えるわけがない。
――しかし……
「なあ、その子俺がもらうっていったらどうする?」
俺は首を元に戻して聞いてみた。
「―――やっぱりこいつ壊れたよ。修理に出そう、コンビニ行こう」
 普通のテンションで言われて、俺は慌てた。
「待てよ!壊れてなんかないから!純粋に興味が湧いただけだから、お前に!」
――あれ、今俺なんて言った?
「そんな気持ち悪そうな目で俺を見るな!今の言い方には語弊があった!ただお前は本当にその幼馴染みが好きなのかって聞こうとしただけだ!」
 うん、そうそれ!興味があるのは目の前でゴミ虫を見るような目をしているこいつじゃなくて、こいつの幼馴染みであるポッキーちゃん(暫定)だ!
「今なんて言った?」
 目をゴミ虫から友達に向けるものに変えて、聞
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