派遣社員になった訳だが……どうしよう
17話
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理屈としては簡単な話だが、威力は折り紙つきだ。
金属に近い性質に変化させたオラクル細胞の弾丸の中に、水を電気分解して生み出した水素と酸素を封じ込めておいたのだ。そこに電撃を放つことで弾丸は避雷針のように電撃を集め帯電、内部の気体が爆発したという話だ。
結果はオウガテイルは全滅、ヴァジュラは手足が使い物にならないレベルに崩壊、サリエルは当分は浮遊できないレベルのダメージ、クアドリガは動きこそ鈍くなっているが耐え切ったようだな。
流石にクアドリガは戦車やらを喰いまくったアラガミだけあって、爆発やらなんやらには強い。
もっとも、それに対する対策は当然準備しているんだがな。
両肩の二つの銃身を上下に割れるように変化させて、その間に極細の弾丸をセットする。そして、割れた銃身と弾丸に電流を流し込み、レールガンの原理で弾丸を放つ。
俺のいた世界では電力的な問題、レールの強度などで実用化が難しかったが、アラガミの力を持ってすれば実用は容易い。
音速の五倍以上の速度をもった針のような弾丸はクアドリガの体を抵抗なく貫き、弾丸の纏ったソニックブームがクアドリガを着弾箇所から爆散させる。
連射性能はかなり低いものの、破壊力は十分すぎる程のものであり、硬度の高いアラガミを倒すのに適している銃だ。加えて反動もないので、次の行動への支障も少ない。
後からそれこそ一面の銀世界改め、一面のアラガミが来ているのだ。流石にその全てをマントと具足で倒すのは無理だという判断はできる、その為に可能な限りこの距離で数を減らしておくことが重要だ。
キリが無いとはこの事か。
倒した数が五十を超えてから数えるのをやめたが、一向に数が減らないぞ?一体一体はさしたる問題はないのだが、この数は厄介極まりない。
どうやら、ゲーム中は一つ一つの個体は強力だったようだが、共食いやらで数自体は減っていたのだな。
いや、そんな推測はどうだっていい、死ぬ要素はないが数に押し負けて既に何匹かは後ろに抜けてしまった。
ロシア支部の腕を信じるしかないんだが、どうにも嫌な予感がするな。
こいつら切っても殴っても構わずに突っ込んでくる……一体なんだ、これは?
アラガミの知能は高が知れているものの、本能的にはある程度撤退という選択肢を選ぶことは可能な筈だ。
しかし、こいつらはそれを選ばない。どう考えてもこいつらの戦力では、俺に勝てないということは分かっている筈だが……
俺以上の脅威が奴らの後ろにいて、それから逃げているのか?
キュウビは大分前に住処を変えたらしくロシアからいなくなったのでないだろう、となるとゴッドイーターになるが今の時点では基地にいる三人よりは強いという自信はある。
ならば一体何だ?
ん?何だ?
アラガミが減った?
いや、違う!!
地面の下に引き摺り込まれて
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