派遣社員になった訳だが……どうしよう
11話
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のアラガミを探している時だったら問題はなかった、いや、あと一時間来るのが早ければ俺はここまで怒らなかっただろう。人が腹を空かせている時に現れず、わざわざ手作業でこんな大雪原ど真ん中でカマクラ作っていたのを完成間近で壊しやがったんだ。
「覚悟はできてんだよな?」
俺は両腕をサリエルの物に変え、光の玉をコンゴウ共の頭上に数十個展開する。サリエルのオラクル細胞の総量では連続で二、三個が限界だが、俺の場合は別だ。一体どれだけのオラクル細胞を今まで取り込んできたと思っているんだ?
そして、背中のヴァジュラのマントから電気を生み出し、全ての光の玉に雷撃を纏わせる。ここで軽く説明すると、光の玉はオラクル細胞から生み出された弾丸にサリエルのエネルギーを纏わせて滞空能力を持たせただけの物だ、正直サリエルのレーザーは使いにくかったので俺が機雷のように改良したのだ。あいつらは一体どうやってレーザーを曲げているのかは、結局いくら喰っても分からずぬ悔しい思いをしたのは印象深いな。それは置いておくとして、その機雷にヴァジュラの数倍の雷撃を流し込めばどうなるか?
簡単だ、弾丸が耐えきれずに空気を入れすぎた風船の如く、周囲に纏わせたエネルギーもろとも爆発する。加えて、そこら一帯に馬鹿げた雷撃を撒き散らすがな。
さて、俺自身はこの程度の雷撃など何の問題もないが、コンゴウ共は全身のオラクル細胞が麻痺している状態だ。そりゃそうだ、一つの玉に込められた電力はヴァジュラでも小型であれば黒焦げにできるような強さだ、それを何のたかがコンゴウ風情が耐えられるわけがないだろう。
どうにか動ける奴いるようだがそんなもの関係ない、最初から相手にするしない以前の問題だったんだからな。捨て身で殴りかかってくる奴がいたが、残念、腕力でもこっちが上なんだよ。コンゴウ種はこの三年間で百体以上で喰ったんだ、堕天種になった程度でオラクル細胞の密度の差をひっくり返せる訳ないだろう。
殴りかかってきたコンゴウの腕をそのまま捻り切り、もう片方の腕で頭を握り電撃を直接叩き込んで行動不能にさせた。
さて、残りで動けそうなやつは………ボスらしきコンゴウだけだな。
おい、逃げるのが早いぞ。人の家を壊して、喰われそうになったら逃げる……そんな理屈、通るわけないよな?
背中をコンゴウのパイプに変えて圧縮空気による高速移動を行い、距離を詰めてから逃げるコンゴウの頭を後ろから掴む。そして、そのまま引き倒し細胞の密度を上げた膝で後頭部を潰して、終了だ。
………さて、正直怒りのあまり若干我を忘れていたんだが、この後このアラガミからコアを取り出して、食いやすいように拾い集めなきゃならんのだ。で、その対象はというと、四匹は感電して動けない、これは問題ない。一匹は感電通り越して炭だ……これは喰えないし、コアもダメだ。次、ボスだが膝がコ
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